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楽待では四半期に1度、楽待内の掲載物件情報をもとに、投資用不動産の市場調査を行っている。今回は、2020年4~6月期の結果を公表する。(調査期間:2020年4月1日~同年6月30日、対象:期間中に「楽待」に新規掲載された全国の物件)

※いずれも( )内は前期比 ※表面利回り・物件価格は平均値

掲載物件の平均価格を2020年1〜3月期と比較すると、一棟アパートが57万円マイナスの6132万円、一棟マンションが1518万円マイナスの1億6851万円と、一棟物件は引き続き価格が下落傾向にある。

一方、区分マンションの平均価格は、2020年1~3月期比で13万円プラスの1576万円。前回の調査では価格下落傾向が見られていたものの、4~6月期の調査では再び上昇した。

一棟アパート価格の下落傾向が続く

一棟アパートの平均価格は、2019年以降減少が続く。2020年4~6月期の平均価格は前年同期から262万円マイナスの6132万円。過去5年間の最低値を記録した。価格が下落したものの、利回りは9.55%と、2020年1~3月期比で0.07ポイントマイナスだ。

一棟マンションは7年ぶりに1億6000万円台まで下落

一棟マンションの平均価格についても、2020年4~6月期では前年同期比で95万円マイナスの1億6851万円。価格が1億6000万円台まで下がるのは7年ぶりで、一棟アパート同様、物件価格が下落傾向にあることがわかる。

価格の下落に伴い、利回りは上昇。2020年4~6月期の平均利回りは8.26%と、前年同期比で0.29ポイント上昇した。

区分マンション価格はわずかに上昇

前回(2020年1~3月期)の調査では区分マンション価格に下落傾向が見られていたものの、今回は前期比プラス13万円の1576万円に。2017年4~6月期は1536万円、2018年4~6月期は1545万円と、価格は徐々に上昇していることがわかる。

価格上昇に伴い、利回りは下落。2020年1~3月期と比較してマイナス0.29ポイントの7.52%という結果になった。

また、区分マンションは新規掲載物件数が増加した点も特徴的だ。2020年4~6月期、一棟アパートや一棟マンションの新規掲載物件数は同年1~3月期と比較して減少していたが、区分マンションは同年1~3月期の2万3003件から約13%増加の2万5963件に。コロナウイルスによる融資引き締めなどの影響で一棟物件の取引件数が減少する一方、比較的低価格帯で取引できる区分マンションの売買が積極的になり、価格が上昇しているのかもしれない。

2020年に入ってから全物件種別の価格に下落傾向が見られており、一棟物件については4~6月期も同様の傾向が続いた。新型コロナウイルスにより融資引き締めの傾向が強まったことなどから、一棟物件の売買の動きが鈍くなった影響もありそうだ。一方、区分マンションの価格が再び上昇に転じたのは、一棟物件に比べて金額が小さく、融資動向に左右されにくいために注目度が高まったという見方もできる。

今後も引き続き、コロナショックの影響が市場にどう反映されるかが焦点となるだろう。「物件価格は徐々に下がるのでは」とする見方もある中、価格がどのように推移していくのか、動向をチェックしていきたい。

※本記事に使用した「投資用不動産の市場動向レポート」は楽待に掲載された物件情報をもとに当社が独自に作成したものです。その内容および情報の正確性や完全性を保証するものではありません。

(楽待新聞編集部)