(PHOTO:セーラム/PIXTA)

中古物件を買うと、ときどき発生するのが「実はアスベストを使用した物件だった」というトラブル。物件の建材にアスベストが使われている場合、入居者の健康被害を避けるため、除去が必要になることもある。

除去には数十~数百万円かかると言われているが、中には「アスベストを放置して入居者が病気になり、損害賠償金として5000万円支払った」というオーナーも。投資家が何も知らずに買ってしまえば、キャッシュフローにもダメージを与えかねない。

では、アスベストを使った物件はどのように見極められるのだろうか。また、そのような物件を買った場合、オーナーにはどのような対応が求められるのだろうか。実際にアスベスト物件を購入した投資家や住宅調査の専門家、不動産に詳しい弁護士に話を聞いた。

築古物件に潜む「アスベスト」とは

まずは「アスベスト」について、簡単に説明しておこう。アスベストは石綿(いしわた・せきめん)とも呼ばれる天然の鉱物繊維。火や熱、湿気に強く、

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