今回事故が起きたアパート。階段や通路が錆びついていることが見て取れる(毎日新聞社提供)

今月17日、北海道苫小牧市で2階建てアパートの2階外側の通路の床が抜け、5人が重軽傷を負う事故が発生したとの報道がなされた。10代から40代の女性4人が腕や足を骨折したほか、生後7カ月とみられる男の子もケガを負ったという。

今回の事故で死者が出なかったことは不幸中の幸いだが、同様の事故で入居者が命を落としてしまうことも考えられる。すべての物件オーナーにとって他人事ではないだろう。

このような事故が万が一起こってしまった場合、物件のオーナーはどのような法的責任を問われるのだろうか。また、事故を未然に防ぐためにどのようなことが必要なのか。築古のアパートを所有する投資家のほか、弁護士などの専門家に話を聞いた。

過失がなくても、損害賠償責任は免れない

築25年のアパートで起こった今回の事故。詳しい原因は今のところ報じられていないが、この物件のオーナーは事故に関してどのような責任を負うことになるのだろうか。

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