入居者が家賃を支払えなくなった場合に、滞納家賃の立て替えなどを行う「家賃債務保証会社(家賃保証会社)」。不動産投資家にとってはありがたい存在だが、実はそのサービスの歴史は意外と短い。

そこで今回は、家賃保証業界で働く現役社員らによる覆面座談会を実施。審査の方法や滞納者の特徴、債権回収の裏側などについて、赤裸々に語ってもらった。

<参加者>
フクダさん…家賃保証会社に3年間勤務。現在は不動産仲介業。
サトウさん…現役の家賃保証会社社員。業界歴20年のベテラン。
ナカニシさん…現役の家賃保証会社社員。不動産投資家でもある。

家賃保証会社とは、「サブリース」との勘違いも

―そもそも、家賃保証会社とはどんな会社なのでしょうか?

サトウ
賃貸借契約を結ぶ際には、入居者にはほとんどの場合で「連帯保証人」が必要になります。以前はご両親などが連帯保証人になるケースが多かったですが、ご両親がいらっしゃらないなどの場合にその代わりを務めるのが家賃保証会社です。最近は、連帯保証人がいても保証会社を使うケースがほとんどですね。

家賃保証会社が「我々が保証します」ということで、大家さんも安心して家を貸せますし、もし家賃が遅れるような場合には、保証会社が立て替える。大家さんにとっては滞納リスクが減り、入居者にとってもサポートを受けられる仕組みになっています。

ナカニシ
「家賃保証会社」というと、「サブリース(家賃保証)」のことだとカン違いされることがよくあります。「サブリース(家賃保証)」と「家賃保証会社」は違うものなんですが…。我々の仕事は、日本語的には「家賃債務保証」が一番わかりやすいですね。

サトウ
それでも、業界の認知はだいぶ進みましたよね。家賃保証会社はここ20数年の歴史なので、年代が上の方だと知らない方も多い。

―入居者は保証料をどのくらい支払うのでしょうか?

サトウ
契約当初に、月の家賃の半分くらいを支払うケースが多いです。家賃が10万円なら、5万円。その後は1、2年間で1万円とか、家賃の30%程度とかが普通でしょうか。

コロナで倒産した会社は「最弱だっただけ」

―コロナで滞納が増えるなど、影響は出ていますか?

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