PHOTO:elise/PIXTA

不動産の価値を決める重要な要素の1つに「道路」がある。その敷地がどのような道路にどう接しているのかによって、使い勝手や価値が大きく変わってくる。道路に関する情報は重要事項説明でも触れられるなど、不動産取引の際に重要視されている。

ところが、一口に「道路」と言ってもその種類はさまざまだ。一見すると普通の道路でも、よくよく調べてみると問題を抱えていることもある。知らずにそうした物件を買ってしまえば、深刻な失敗にもつながりかねない。そこで今回は、普段はなかなかじっくり考える機会の少ないであろう「道路」の基本について、図や写真を使ってまとめた。

不動産と切っても切れない「接道」の話

不動産の物件資料にはたいてい、道路に関する情報が書かれている。例えば「接道状況 公道南4メートル」とあれば、その物件は敷地の南側にある、幅4メートルの道路に接していることになる(資料によって書き方は異なる)。このような、その敷地がどのように道路と接しているかという情報は「道路付け」と呼ばれる。道路付けは、不動産の価値を決める重要な情報の1つだ。

ではなぜ、不動産にとって道路付けが重要なのか。それは、その物件が道路とどのように接しているかによって、建てられる建物の条件が決まってくるためだ。中でも特に重要なのが「接道義務」を満たしているかどうかという点である。

接道義務とは、「建物を建てる場合、その敷地は幅4メートル以上の道路2メートル以上接していなければならない」という決まりごとのことで、建築基準法第43条に定められている。この接道義務を満たしていなければ、土地があっても建物を建てることは原則としてできない。

写真のように幅4メートル以上の道路に2メートル以上接していれば、建物を建てることができる

接道が法律で義務化されている主な理由は、日照や通風の確保のほか、火災などの災害時に人が避難したり、消防車や救急車などの緊急車両が通行したりするスペースを確保するためだ。

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