「ぜひ、近隣、大家を助けてください」

楽待新聞編集部に送られたメールの最後には、そう記されていた。送り主は、関東地方で不動産投資を行っているA氏。実は、A氏の所有する戸建て物件で、契約違反にもかかわらず入居者が無断で多数の猫を飼育していることが発覚。その上その入居者とは音信不通となってしまったというのだ。

A氏の物件で、一体何が起きているのだろうか。また、ペットの多頭飼育による被害に、オーナーはどのように対応すべきなのだろうか。現地を取材した。

ベランダと部屋を行き来する猫。なぜ多頭飼育崩壊は起きたのか(編集部撮影)

「一日中、ニャーニャーと鳴き声が」

ベランダに集まる猫たち。10匹以上が飼育されているようだ(近隣住民提供)

戸建て物件2階のベランダに集まる猫たち。数えられるだけでも、10匹は確認できる。ベランダの溝にたまった雨水を飲む姿も確認できた。

ベランダに続く窓がわずかに開けられているようで、近隣住民らによると、「晴れていれば、ほぼ毎日外に出てきてニャーニャー鳴いている」という。最近は、餌を求めたのか、隣の家の屋根に飛び移りそのまま脱走、野良化した猫もおり、こうした猫が住宅街のごみを漁る姿も頻繁に目撃されている。

ベランダの溝にたまった雨水を飲む猫(編集部撮影)

猫が、物件のベランダから隣家の屋根へと飛び移る瞬間(近隣住民提供)

この猫たちが飼われているのは、2年前にA氏が2軒目の物件として購入した、築40年超の戸建て物件だ。A氏が自主管理をするこの物件は、家賃約6万円が毎月家賃保証会社から振り込まれている。トラブルが発覚するまでは何ら問題なく、利回り25%で順調に運営できていたという。

そんな状況が一変したのは昨年末のこと。A氏のもとに、近隣住民から連絡があったことが始まりだった。連絡をした近隣住民は、当時のことを次のように話す。

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