2020年に楽待が実施した、不動産投資家を志す人に支援を行う「大家さんデビュープログラム」。これにエントリーした藤岡和也(ふじおか・かずや)さんは、わずか18歳にして参加数2300人の中からファイナリストに選ばれました。最終審査では、明確なビジョンや賃貸経営における戦略を話し、ベテラン大家の審査員5人を驚かせていました。

18歳とは思えないほどの知識量とプレゼン力で、ベテラン大家5人を唸らせました

ただ、残念ながら「大家さんデビュープログラム」の支援を受ける最後の1人には選ばれませんでしたが、先日、19歳になった藤岡さんから、楽待新聞編集部に「物件を購入しました」と報告が。

一体どのような物件を購入したのでしょうか。心境の変化や今後の目標についても取材しました。

大学2年で300万円の自己資金を貯蓄

藤岡さんは現在、19歳の大学2年。中学時代から、投資やビジネスに強い関心を抱き、株や為替、仮想通貨に投資していたそうです。藤岡さんが14歳の時、両親が不動産投資を開始。その両親の姿を見て、自身も不動産投資に関心を抱くようになったと話します。

「両親が不動産投資を始めて、生活環境が徐々に変わっていきました。外食や旅行の回数が増え、『不動産投資をすると、いろんな楽しいことが体験できるようになるんだな』と何となく思うようになりました」

今回は藤岡さんのご両親にもインタビュー。家では「この物件どう思う?」など、不動産の話をすることも多いそう。インタビューの内容は動画でご覧ください

いつか自分も収益物件を購入したい、という思いを抱き始めた藤岡さん。不動産投資家になるためにはお金の流れを勉強する必要もあるだろうと考え、簿記2級を取得。高校3年の冬からは、個人事業主として領収書を仕分け、帳簿を作成する会計記帳代行を請け負ってきたといいます。

2020年4月ごろには、「新型コロナウイルス感染症の影響で収益物件の動きが少なくなるに違いない」と考え、不動産会社80社以上に飛び込み営業。その中で不動産会社から物件を紹介してもらったこともありましたが、金融機関に融資を打診したところ「実績がないこと」と「未成年であること」を理由に否決されてしまったそうです。

このことがきっかけとなり、まずは実績作りのため、キャッシュを貯めて1軒目を購入すると決意。法人を立ち上げ、会計記帳代行や中小企業の財務コンサルティング事業などで300万円の自己資金を用意しました。

19歳大家が初めて購入した物件は

物件購入にあたっては、両親に資金援助を頼んだこともあるという藤岡さん。「事業計画書なども作成してプレゼンを行いましたが、一銭も出してくれませんでした」と苦笑しつつ当時を振り返ります。

18歳で「大家さんデビュープログラム」に参加。自身のビジョンを熱心に話していました

両親からの資金援助を獲得することはできませんでしたが、その後も物件探しは継続。神奈川県で、リフォーム後の表面利回りが20%ほど見込める物件を探していました。

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