実績豊富な投資家が、「2021年の不動産賃貸業を振り返る」をテーマにお届けするリレーコラム。今回は、愛知県を中心に12棟195室を所有する安藤新之助さんに執筆いただきました。

現在の家賃売上が1億5000万円を超える安藤さんですが、今年1年はどのような年だったのでしょうか。コロナ禍で不動産市況が停滞する中、物件の購入はできたのでしょうか。「原点回帰の年だった」と振り返る安藤さんの1年間を見ていきましょう。

ペット無断飼育の問題に苦悩

今年1年で最も厄介だった問題は、「ペットの無断飼育」です。原則、私の物件はペット不可で契約しています。ところが、4年ほど入居されていた単身女性の方が退去された部屋を見ると、建具やサッシ枠が傷だらけの状態になっていました。おそらく猫などの動物を飼っていたのだと思います。あまりの酷さに、室内を見た瞬間は泣きそうになりました。

退去後の室内写真(写真:安藤さん提供)

入居者にペット飼育について聞きましたが、「ペットは飼っていません」の一点張り。現在も交渉中ですが、おそらく訴訟までもつれ込むことになりそうです。懇意にしている内装業者に修繕見積もりを依頼すると、100万円は超えると言われましたが、80万円程度に収めてもらうようにお願いしています。

特にペット飼育で気を付けるべきことは、動物アレルギーによる影響です。次の入居者がアレルギー持ちの可能性があるので、換気扇や排水溝など、通常よりも徹底的にハウスクリーニングを行う必要があります。

私も不動産賃貸業を慈善活動ではなく事業として行っているので、譲れない部分はもちろんあります。正直に「ペットを飼っていました」と答えてもらえたならば、多少譲歩することも考えましたが、今回は厳格な対応をするつもりです。実は、内緒でペットを飼っているだろうと思われる入居者が他にも数件あるので、今後もペット飼育問題は不安の種になりそうですね。

人員と資材不足で現場は混乱

2021年を振り返るうえで、「コロナ禍」による影響がどうだったかは気になるところですよね。

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