PHOTO:Graphs/PIXTA

昨年来、デジタル不動産市場が活況を呈している。舞台となっているのは、インターネット上の仮想空間である「メタバース」だ。仮想空間の土地が、日本円にして約5億円で取引されるといったことが起きている。

いったいなぜ、現実世界に存在しない不動産が高額で売買されているのか。また仮想空間上の不動産売買にはどのようなメリット、デメリットが考えられるのか。

そもそもメタバースとは?

メタバースとは、インターネット上の仮想空間のこと。「超越した」という意味のmetaと、「宇宙」を意味するuniverseを組み合わせた造語だ。ユーザーはメタバースで、アバターを使って仮想空間上で交流をしたりイベントを開催したりするなど、さまざまな活動が行える。

仮想空間と聞くと、今から約20年前に流行した「セカンドライフ」を思い出す人もいるだろう。セカンドライフもメタバースの1つではあるが、現在はVR(仮想現実)やAR(拡張現実)が普及したこと、またフェイスブックが昨年、社名を「メタ(Meta)」に変更し、メタバースに年間1兆円を投資すると表明したことなどから、再びのブームとなっている。

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