利回り15%以上の地方高利回り物件を中心に、38棟324室を保有する中島亮さん。築40年超の区分マンションを昨年、1戸2500円で4戸同時に購入した。賃貸物件として貸し出すべく、リフォーム中だ。今後約30年間の運用を見据えて収益シミュレーションも作成している。
2500円の物件とは、一体どんな物件で、どのように再生するのだろうか。格安で手に入る反面、さまざまなリスクも抱えるワケあり物件。このような物件を購入する投資家は、どのような収益見通しを立て、どのようなリスクヘッジを考えているのか。築古物件投資の実情に迫る。
「2500円」の物件はどんな状態?
群馬県前橋市にある築43年のRCマンション。3階建てと4階建てが連なった計22戸の建物は、近くで見ると、外壁の塗装が所々剥がれ落ちているなど古さが隠せない印象だ。空室となっていた9戸のうちの4戸を中島さんが購入した。
○物件情報
所在地:群馬県前橋市
間取り:3K、専有面積51平米
建築年:1979年(築43年)
物件価格:1戸あたり2500円
アクセス:JR両毛線前橋大島駅 徒歩13分
「物件価格は1戸あたり2500円でした。2500万円の言い間違いではありません(笑)。4戸合わせても1万円です」(中島さん)
2500円の物件とは、いったいどんな状態なのか。4戸のうち、最も状態がひどいという1室を見せてもらった。
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