「お馬さんの餌代を稼ぐために、不動産投資をやっています」
そんな風に笑うのは、「馬主で大家で占い師」の肩書を掲げる不動産投資家、あらいちゅーさんだ。「駅近ワンルーム」と「問題アリ戸建て」を組み合わせる戦略で区分と戸建て物件を現金買いしてきた。中には「江戸川区、200万円で買ったツタだらけ物件」などもあるという。
「人生おもしろおかしく生きるのが目標」と話すあらいちゅーさん。そんな彼の大家業はどのようなものなのだろうか。どのようなトラブルを経験してきたのか、また、なぜ「占い師」で「馬主」なのか、その半生に迫った。
仕手株でビギナーズラックも、その後「数百万」負け
昔から、「お金をどう稼ごうか」「稼いだお金をどう投資しようか」を考える子供だった。「お金が好きになったきっかけは漫画。『ナニワ金融道』と『ギャンブルレーサー』がお金の漫画としては最高峰だと思っています。ただ、ナニワ金融道に出てくる不動産投資は、だいたい一家離散など悲惨な末路をたどっているので、不動産投資をやろうとは、最初はまったく頭になかったですけどね(笑)」
大学生の時、株式投資をしていた父親の紹介で株を購入したのが自身の投資生活の始まりだ。
「最初だけ、父親が『買ってやるから、銘柄選んでみろ』と言ってくれて。お金のことを学ぶには、いい教育だったと思います」。新聞の株価の欄を見ながら、名前を知っており、安価だった音響機器メーカー「山水電気」の株を購入した。
「山水電気は当時有名な仕手株だったんです。放っておいたら3万円くらいの株が10万円くらいになって。それが最初の投資でした」
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