PHOTO: pixelcat /PIXTA

投資家の中には、「囲い込み」や「建築条件付き土地」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。だが、「聞いたことはあるけれど、具体的にどういうものか知らない」という方もいるだろう。

これらも含め、今回は、不動産業界で当然のように行われている「仲介業者間のちょっとおかしな商慣習」を紹介していきたい。

不動産業界では当たり前! おかしな商習慣5選

不動産業界の変な商習慣として、以下の5つを挙げてみた。一般の投資家が知らないところで密かに行われている商習慣もあるため、こうした知識はできるだけ知っておきたい。

1.囲い込み

囲い込みとは、売主から売却仲介の依頼を受けた不動産会社(以下「仲介会社」という)が、自社で買主を見つけるために物件情報を公開しない行為のことをいう。

囲い込みの主な目的は、売主買主の両方から仲介手数料を得る、いわゆる両手仲介(以下「両手」という)を狙うことである。なぜなら宅地建物取引業法では、売主側の仲介業者と買主側の仲介業者には、それぞれ仲介手数料の上限が定められているが、両手であれば2倍の報酬が得られるようになるからだ。

■仲介手数料支払いの例

○例1 仲介会社A(1社のみの媒介)が売買契約を成立させた場合
=両手仲介

売り主→仲介手数料支払い→仲介会社A
買い主→仲介手数料支払い→仲介会社A

○例2 仲介会社A(売り主側)と仲介会社B(買い主側)が売買契約を成立させた場合
=片手仲介

売り主→仲介手数料支払い→仲介会社A
買い主→仲介手数料支払い→仲介会社B

このケースでよく起こるのは、売主から売却依頼を受けた仲介会社Aが囲い込みをするために、レインズや不動産ポータルサイトなどに登録せず、物件情報非公開のまま買主を探そうとする行為だ。

この記事は会員限定記事です。続きは会員の方のみお読みいただけます。

会員登録(無料) ログインする