賃貸アパート大手、レオパレス21(以下、レオパレス)の2022年3月期決算が発表されました。
今回の決算は、直前になって突然発表が延期されたことで注目が集まっていましたが、結果的には純損益が黒字となり、債務超過の状態が解消、上場廃止も回避される見通しとなりました。
施工不良問題の影響で長らく経営が低迷していたレオパレスは、どのようにして黒字化を達成したのでしょうか。資料を読み解いていくと、その理由が見えてきます。
今回は、アパートオーナーにとっても注目のレオパレスの決算について、みなさんと一緒に確認していきたいと思います。
突然の決算発表延期、何があったのか?
はじめに、13日の決算発表延期について触れておきましょう。
レオパレスは当初、2022年3月期決算について、5月13日の発表を予定していました。ところが当日になり、監査法人に対して「通報」があったことから、調査確認のため発表を20日に延期するとしました。
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