
PHOTO : 砂肝大好き / PIXTA(ピクスタ)
楽待では四半期に1度、楽待内の掲載物件情報をもとに、投資用不動産市場調査を行っている。今回は、2022年10~12月期の結果を公表する。
(調査期間:2022年10月1日~同年12月31日、対象:期間中に「楽待」に新規掲載された全国の物件)

※いずれも( )内は前期比 ※表面利回り・物件価格は平均値
2022年10〜12月期は、一棟マンションと区分マンションの価格が上昇し、区分マンションは過去最高額を更新した。一方、一棟アパートの価格は、過去最高額を超えた前四半期(2022年7~9月)から一転して下落した。
平均物件価格を前四半期と比較すると、一棟マンションは588万円プラスの2億137万円と、1四半期ぶりに2億円台となった。区分マンションは17万円プラスの1782万円で、前四半期に引き続き上昇している。一方、一棟アパートの価格は213万円マイナスの7288万円となった。
一棟アパート価格、最高額から一転して下落
一棟アパートの価格は、前四半期の7501万円から213万円マイナスの7288万円となった。前四半期は、2012年の集計開始以来の過去最高額となっていた。利回りは、前四半期の8.82%から0.14ポイント増加し、8.96%となった。
一棟マンション価格上昇、再び2億円台へ
一棟マンションの価格は、前四半期の1億9549万円から588万円プラスの2億137万円。前四半期では535万円下落して1億円台となっていたが、今四半期は再び2億円台へと上昇した。利回りは、前四半期の7.69%から0.06ポイントマイナスの7.63%で、3四半期連続で微減している。
区分マンション価格、過去最高額を更新
区分マンション価格は3四半期連続で上昇。前四半期の1765万円から17万円プラスの1782万円で、統計開始以来の過去最高額となった。利回りは6.89%と、前四半期から0.02ポイント上昇した。
◇
今回は、3四半期連続で上昇を続けていた一棟アパートの価格が下落した一方、区分マンションの価格が上昇し、過去10年で最高となった。2021年7~9月期から上昇と下落を繰り返してきた一棟マンション価格は、上昇して再び2億円台となった。
依然として投資用不動産の価格は高止まり傾向にあるものの、今後は日銀の金融緩和縮小や金利上昇の影響によって価格が下落する可能性もある。今後の変化に引き続き注目していきたい。
※本記事に使用した「投資用不動産の市場動向レポート」は楽待に掲載された物件情報を基に当社が独自に作成したものです。その内容および情報の正確性や完全性を保証するものではありません。
(楽待新聞編集部)
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全18話
楽待が四半期に一度行っている、不動産の市場動向調査をレポートします。
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区分マンション価格が過去最高に、一棟マンション価格も上昇
2023.1.13
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