この企画では、経験豊富な不動産投資家の物件見学に同行し、物件のどこをどのようにチェックしているのか見ていく。

今回、物件見学の様子を見せてもらうのは、投資歴20年の猪俣淳さん。大学卒業後に不動産業界に身を投じ、売買仲介などを経験してきた。業界歴は40年を超えており、一級建築士など31の資格を保有している。これまでに購入した物件の総額は2億3000万円で、現在の年間家賃収入は約2500万円だ。

猪俣さんは物件の良し悪しを判断する際、物件の「安全性」「遵法性」「投資効率」の順で見極めるという。今回の物件も、この3つの基準に照らして良し悪しを解説してもらった。

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猪俣さんが見に行く物件は?

今回、猪俣さんが見に行く物件は、東京都多摩地域にある一棟RCマンションだ。

 

【物件概要】
所在地:東京都多摩地域
築年数:約30年
構造:RC造
満室時家賃年収:約1070万円
価格:約1億2000円
戸数:15戸
表面利回り:8%

外観に目立った痛みはないようだが、築30年ということもあり、室内や外壁の劣化状況が気になるところだ。猪俣さんはどのような点を中心にチェックし、購入の可否を判断するのだろうか。

外観・共用部で見るべき6つのポイント

まずは、外観と共用部からチェックしていく。猪俣さんがチェックしたポイントは以下の6つだ。

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