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融資によるレバレッジは不動産投資の魅力の1つだが、多額の借り入れは金利変動リスクと隣合わせだ。安定したキャッシュフローを確保するため、金利動向を気にかけている投資家は多いだろう。
世界的な利上げに逆行し、日本は金融緩和の姿勢を貫いている。しかし昨年末、サプライズ的な「実質利上げ」が決定。長く続いてきた低金利政策も転換点を迎えつつある。
黒田総裁の後任として経済学者の植田和男氏が提示されるなど、日銀人事も固まりつつある中、不動産投資家たちは、今後の金利動向をどう見ているのだろうか。不動産融資の金利動向について、前後編にわたって紹介する。前編となる本記事では、投資家約200人に聞いたアンケート結果を公開する。回答者の中には、銀行の担当者からすでに金利の見直しを提案されたという投資家もいた。
ローン金利に変化はあった?
今回のアンケートでは、不動産投資家201人に「不動産融資の金利動向」の捉え方と対策について聞いた。まず、「現時点で不動産向け融資の金利の変化を感じているかどうか」を尋ねた設問を見ていこう。

n=201
以前と比べて「やや上昇している」と感じている人が41%と最多。次いで「特に変化はない」が40%と僅差、「上昇している」が17%だった。「やや低下している」と答えた人は2%いたものの、「低下している」の回答はなかった。現段階では急激な変化は見られないと感じる人が多い反面、上昇傾向を実感する人もいるようだ。
それぞれの回答理由について、一部を抜粋して紹介する。
「上昇している」「やや上昇している」の回答理由(一部抜粋)
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