
屋久島にあるトロッコ道での1枚。アウトドア好きで、FIREしたら全国で山登りや海釣り、ゴルフなどをやってみたいそう(スミマスさん提供)
この企画では、令和の時代から不動産賃貸業を始めた投資家に注目。投資への参入が厳しいと言われる市況下でどのように不動産投資を始めたのか。不動産投資の「現在」を探るインタビュー。
今回話を聞いたのは、2021年7月から不動産投資を始めた、41歳の「スミマス」さん。地元の東北エリアに絞って投資し、約2年で戸建て17戸、倉庫1戸、アパート4棟、駐車場用の土地1筆を所有するまで規模を拡大している。年間家賃収入は2400万円、税引き後キャッシュフローは720万円だ。
リーマンショック直後、賃貸仲介会社で働いていたというスミマスさん。短期間での規模拡大には、このときの経験が役に立ったと話す。どのような道のりを歩んできたのか、話を聞いた。
「東北エリア」に集中投資
―東北エリアで投資しているそうですが、市況はいかがですか
東北の中でも、私が投資している地元エリアは収益物件の数自体が少ないのが特徴です。ポータルサイトには、年に1~2件しか新着物件が出てこないんですよ。物件を買うためには、地元の不動産会社や金融機関との関係性づくりが重要です。投資を始めた2年前から、傾向は変わっていないと思います。
―物件価格などに変動はありましたか
建売の新築戸建住宅の価格が下がっています。数戸まとめて建てたものが売り切れず、残ったものが中古住宅よりも格安で売られています。これは東北地方だけではなく、全国的な傾向なのではないかと思います。
2~3年前は逆に建売が流行っていて、周囲の人もよく購入していた印象があったのですが…。供給量が需要を上回ってしまったのかもしれません。最近は、ハウスメーカーの注文住宅に需要が戻っている気がします。50年など長期の住宅ローンが引けるようになったこともあり、多少お金を出してでもしっかりとした物件に住みたい、と考える人が多くなってきたのでしょうか。
無職から宅建取得、不動産会社勤務へ
―少し前のお話になるのですが、高校卒業後、一時は無職状態を経験したそうですね
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