PHOTO: ABC /PIXTA

中国出身で日本に帰化し、「都内の築古物件を相場より安く」購入する手法をとる投資家がいる。留学後そのまま日本で仕事を始め、本業のかたわら不動産投資に取り組む「西園寺」さん(仮名)だ。

知り合いに不動産投資を勧められ、2011年に1室目の物件を購入。その後山手線沿線と都心3区、川崎駅、横浜駅付近のエリアを対象に、築古物件を相場の半額~7割ほどで購入し運用しているという。

現在は一棟マンション・商業ビル3棟、区分マンション15室を保有する。家賃収入は年間約4600万円、税引き前キャッシュフローは年間2000万円を超える。保有物件の平均利回りは10%、最近は土地から新築にも挑戦し、一棟マンションを建築中だ。

そんな西園寺さんに、都内を中心に投資対象としている理由や、どのように物件を安価で購入しているのかなどを話を聞いた。

先輩の勧めで不動産投資を開始

―故郷の中国から日本に来たのはなぜでしょうか

日本のゲームやアニメが好きで、日本に来たいと中学生の頃から思っていました。大学生になって、学校の掲示板で「日本の有名私立大学院に受かった」と見せびらかす書き込みを見たんです。そこで初めてその大学院名を知ったんですが、調べてみたらトップクラスの学校で、私もそこに入ろうと思いました。

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