融資を受けて規模を拡大したい不動産投資家たちに立ちはだかる、「融資面談」の壁。理由も伝えられずに融資を断られ、戦略づくりに困っている投資家もいるだろう。
そこで、不動産融資の経験を豊富に持つ元金融マンなど3人に協力を依頼し、「模擬融資面談」を実施。融資に悩む投資家を挑戦者として迎え、融資を承認するかどうかを「ガチ審査」してもらった。
企画テーマは、「融資面談攻略の秘訣を知る」。解説やフィードバックを交えながら、「台本ナシ・ぶっつけ本番」のリアルな面談の様子をお届けする。融資面談で、銀行員から聞かれることや、絶対に押さえるべきポイント、NG行為について、実戦形式で学んでいく。
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【今回の挑戦者】

【審査・サポート】

融資課長役:元地銀・大坪さん
地銀に17年間勤務し、融資課長、営業課長を経験。現在は別業種に転職済みだが、現役時代は不動産向け融資案件を多く扱った。今回は、全国に支店を持つ「楽待銀行」大阪支店の融資課長役として面談に同席。
※「楽待銀行」は架空の銀行です

営業マン役:元信金・平尾さん
信金の営業マンを10年間務める。3年前に不動産賃貸業で独立し、現在は10棟を所有。年間家賃収入は1億5000万円、借入額12億円。今回の模擬面談には、「楽待銀行」の大阪支店の営業マン役で参加する。

アドバイザー:投資家・上田さん
元不動産営業マン。投資歴4年で2棟を所有。借入額1億5000万円、年間家賃収入およそ2500万円。平尾さん・大坪さんら不動産融資経験者数人を迎えて融資の基礎を解説する書籍、『現役&元銀行員が本音で教える! 初心者も経験者も不動産投資をはじめる前に読みたかった 融資の教科書』の企画・執筆を担当。投資家としての目線で面談を見学し、アドバイスを送る。
面談がスタート、見事融資を獲得できるか?
野口 こんにちは、野口と申します。
大坪、平尾 いらっしゃいませ。先日はお電話をいただき、ありがとうございました。不動産をされているということで、お持ちいただいた資料なども見ながら、いろいろお話を伺えれば幸いです。
野口 よろしくお願いいたします。一通り資料を持ってきました。
■野口さんが持参した資料
野口さん(仮名)
「ノンバンクで融資を受けたことはあるけれど、まだ不安が…。幅広く金融機関を開拓したい!」
不動産投資歴3年、関西エリアを中心にアパート1棟と戸建て2戸を保有する。年間家賃収入は600万円程度。美容学校を卒業後、国内外で美容師として勤務。現在は国内で輸入品のインターネット物販を行う傍ら、美容師としても働く。