ことし8月、オフィス・スペースレンタル大手の米WeWorkが、存続の危機にさらされていることを自ら発表しました。
WeWorkはコワーキングスペースを世界中で展開、ソフトバンクグループが出資したことでも有名な企業ですが、先月、自社のプレスリリースの中で、「事業継続の能力について、かなりの疑わしさが存在する」と伝えています。
WeWorkに何が起きているのでしょうか? なぜWeWorkは会社存続の危機に陥っているのでしょうか?
WeWorkが苦境に陥った原因は、不動産ビジネスの基本を改めて確認する教材でもあります。そこで今回は、このWeWorkについて確認していきたいと思います。
WeWorkの直近の決算はどうなっている?
WeWorkの2023年第2四半期(3カ月)の連結売上高は8億4400万ドルで、前年同期比4%増加となっています。2023年上半期(6カ月)は前年同期比7%の売上高増加でした。
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ブロガー、(自称)銀行評論家。現役銀行員であり、法人営業および人事業務に主に携わる。不動産証券化協会認定マスター取得および宅地建物取引試験合格。2017年よりブログ「銀行員のための教科書」を立ち上げ、銀行員のみならず一般の読者に金融関係の記事を発信中。
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砕かれた幻想…経営危機の「WeWork」がもう復活できそうもない理由
2023.9.17
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