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「いい加減な個人間契約で望まぬ物件を買ってしまい、騙された。個人間売買は、もう二度としない」

不動産の売買取引を行う際、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的だろう。しかし仲介会社を入れず、個人間で売買契約を結んでも民法上は問題がない。

仲介手数料がかからない、不動産会社が相手にしない物件でも取引できる、スピーディに契約が進むといった利点がある一方、リスクも大きいため注意が必要だ。不動産に詳しい阿部栄一郎弁護士のもとにも、最近実際に個人間売買トラブルの相談があったという。

今回は実際の取引事例4件を取り上げ、個人間売買の実態に迫る。トラブルなく個人間売買を活用する投資家もいるものの、取材した投資家・弁護士全員が「考えなしにはやらない方がいい」と口を揃える。いったいどんな経験をしたのだろうか。

安易な個人間売買で損失「200万円」

安易な気持ちで個人間売買に手を出したことで、約200万円を失うトラブルに巻き込まれた投資家がいる。

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