ごあいさつ

不動産投資を始めて一年目にしてようやく、最初の一棟を手に入れるところまでたどり着くことができました。

一般的なサラリーマン生活を送っている方の場合、一億以上の借金をすることに対して、普通はほとんどの方が想像できないのではないのでしょうか?
おそらく知人や友人が「一億以上の借金」と聞いただけで引いてしまうと思います。

しかし今の私はできるだけたくさんの良い借金をしたいと考えております。
ただそのマインドを形成するために事前の準備が必要になってきます。
私だって何も準備のない中では、数十万の借金でも恐怖に陥ります。

今は不況の真っ只中ではありますが最大のチャンスでもあります。
こんな時は貝のように閉じてしまうのではなく、大空へはばたく時ではないでしょうか。

契約までの確認事項

皆さんご存知のとおり、契約は双方が合意の下に約束事項に調印するもので、一度捺印してしまうとそう簡単には白紙撤回することはできません。

特に不動産売買に関しては「手付け放棄」「手付け倍返し」というように、手付金を1千万払った場合買主側はこれを放棄することにより契約解除、売主側は手付け返金すると共に1千万を添えて支払うことにより契約解除することができます。

したがって契約前までにはしっかりと内容や物件環境を調査して、契約を行う事前準備が必要になってきます。
ではどのような事を確認準備したらよいのか、ざっくり下記にまとめてみました。

  • 金種(振込金額や預金小切手、現金等)の事前確認
  • 当日の清算金の確認(当日の必要資金がショートしない様に注意下さい)
  • 清算金の内容確認(敷金、固都税、家賃、管理費、電柱代、光ケーブル費用、ケーブルTV費用等)
  • 全ての振込先の確認(事前に記入して押印しておくと決済が早くなります)
  • 引渡し当日から火災保険契約の締結(地震保険や第三者への損害賠償保険についても検討して下さい)
  • 共用部の電気代や水道代の清算(引き渡し当日にメーター読みが必要です)
  • オーナー変更通知の作成及び押印(売主と買主が署名押印します)
  • 管理会社の引き継ぎ
  • 鍵の引き継ぎ
  • 引渡し書類内容の確認(確認申請書、検査済証、竣工図、鍵リスト、賃貸借契約書等)
  • 境界明示の確認
  • 収入印紙の確認(売買契約書に貼り忘れない様にご注意下さい)
  • 司法書士への書類の確認
  • 司法書士の見積り内容確認(銀行指定だと高い場合があります)
  • 必ず、司法書士に権利書類の内容を確認し、全て整ってから決済して下さい。一つでも書類が整わない場合は、決済できません。
  • 領収書の準備(敷金と家賃)

上記プラスアルファで個々の状況に応じて確認事項を増やしていっていただけるとよいと思います。

以前もお話しましたが、楽待サイトより「松村裕一の不動産購入マニュアル」が無料配布されていますので、ダウンロードしてご利用いただくと良いと思います。
とても参考になりますよ。

また、不動産売買契約書および重要事項説明書は事前に不動産業者よりひながたを提出してもらい、内容をしっかり確認するとよいでしょう。

もしも内容の確認に心配があるなら、依頼する司法書士の先生に確認をお願いすることも良いかと思います。
契約書はよく読むと誤字脱字や買主にとって不利になるような条文や数字的な誤りなど結構あるものです。
私自身も契約前に特約事項の表記の誤りに気づきその場で変更をしてもらいました。

とにかく契約書に捺印したら変更することはかなり困難です。



契約時には自分ひとりではなく知人や友人に同席してもらうと良いでしょう。
不動産関連の経験のある友人ならなお良いと思います。

なぜなら契約の場は海千山千の不動産業者と売主に囲まれ、初心者の方だと独特の雰囲気にのまれてしまう可能性があります。
したがって自分の味方を増やしておく事が気持ち的にも安心ですし、相手に対しての牽制にもなります。

あと味方を用意する理由は、契約時にいきなり買主に不利な条件をやんわりと告げられることが結構あるためです。
本当は断りたい内容でも雰囲気にのまれてなかなか言い出せなくなってしまい妥協してしまいがちです。
不動産業者はその心理的な弱点を良く知っています。

そんな時に友人の出番です。

不利な条件が提示され自分では言い出せない場面になったときのサインを決めておきましょう。
サインを出すことで友人に「その特約はもう一度良く考え直したほうがいいんじゃないの??」

とコメントをいれてもらうようにお願いしておくとかなり安心です。

自分で言い出すより第三者的立場の方から言ってもらう方が、自分に責任がないので気持ち的にかなり楽な上、話の流れを変えることができます。
そして場合によっては契約を保留にするのも手としてありだと思います。
捺印してしまったら終わりなのですから・・・

私も友人に同席を頼み契約しましたが、心理的・精神的に落ち着くことができました。

契約日の当日には契約に集中できるように、必要書類や確認事項などをしっかりと準備しておく必要があります。
私自身も契約日前日にはピリピリして眠れなかったです(笑)