ごあいさつ

皆様いかがお過ごしでしょうか?
世界規模で業績の下方修正やリストラのニュースが連日のように報道されています。
そんな中、ある雑誌でこんな記事を目にしました。

最近、不動産投資やネットビジネスなどの副業に関心が集まり、セミナーに参加する方が増えているとの事です。

残業カットやリストラにおびえる毎日に不安を感じて副収入を得ようと考える方は今後も増えることでしょう。
しかし、投資の世界は決して甘くはありません。
成功にたどり着く前にはいろんな失敗や失望などを必ず経験します。
そのダメージをなるべく少ないままに成功へたどり着くには、自分への投資を怠らず、
マインドを保つ強固な熱意が必要です。

この楽待コラムを訪れた方は自分の将来へ希望を持ち、自分で成功をつかもうとする志を持っている方だと思います。

勇気をもって最初の一歩を踏み出しましょう!

話のわかる上司をだせ!!

私はかなりあせっていました。この物件に出会って約3ヶ月・・・
休みもろくにとらず頑張って活動してきたのに、融資が全滅なんてかなりショックでした。
心身ともに疲労して食事もおいしくとれない状態に追い込まれていました。

そして最後の一行に希望を託し、不動産融資に積極的だがサラリーマンには1億しか融資しないという○○銀行へアポしました。
今回連絡したのは以前相談にのってもらった所とは別の支店です。

ただ不安もよぎります。
あるセミナーで、同じ銀行の別支店に持ち込むと情報が分かってしまい融資がつかない、とアドバイスを受けていたからです。

この時の私は背水の陣。
持ち込んでみなければ分からないという気持ちで、ある意味ポジティブに変わっていました。

そして銀行へ電話・・・
出たのは若手行員らしい声・・・

私:「恐れ入りますが一棟売りの中古マンションの購入を考えているのですが・・・お取り扱いされていますでしょうか?」
若手行員:「はい、扱っております」
私:「それでは融資の条件など教えていただけますでしょうか?」
若手行員:「えーっと調べてみないと分からないのですが・・・少々お待ちください」

若手行員は十分に知識がなく、質問するたび電話を保留にされ、気持ちに余裕のない私はしびれを切らし、

私:「あのー、分からないんだったら無理しなくていいから・・・話のわかる上司をだしてよ!!」
若手行員:「あ、はい!すぐに代わります」

私は強い口調で言いました。
そして上司が代わり、

上司:「先ほどは大変失礼いたしました。詳しいご説明はお会いしてお話させていただきます」
私:「ありがとうございます。それでは○日の○時にお伺いします」

なんとか面談のアポがとれましたが、皆さんはあまり真似をしない方がよいと思います。
印象が悪くなるといけないので(笑)



そして面談の日、定刻に銀行を訪問して裏口から入店させてもらいます。
何度か銀行との折衝はしているので応接室に通されても緊張はしません。

そして応接室に2名の行員が入ってきました。
名刺の肩書きは支店長代理と肩書きの無い行員です。
肩書きの無い行員は無愛想で人を疑ったように見るとても感じの悪いイメージです。

ここでのポイントは、
難しい顔をしている行員が同伴してきたらある意味チャンスと言う事です。
なぜなら、感じの悪い尋問のような質問を浴びせてくる行員は融資担当の可能性が高いからです。

銀行も融資の数字を背負う渉外担当と審査役の融資担当がおり、
融資担当がNOと言えば、たとえ支店長がOKでも見送ることが多いのです。

支店長代理:「今回はなぜ当行にご連絡いただいたのですか?ほかの支店との取引はありますか?」
私(ドキドキしながら):「以前1~2回別支店に相談にのってもらったことがありますが、交通の便などを考慮すると取引させていただくならこちらの支店がよいかと・・・」

この支店の交渉ポイントは、
サラリーマンには一億以下の融資しかしないという情報がこの支店も同じかということと、
別支店で別物件の融資内諾をもらっていても交渉ができるかということです。

あえてこちらからは話しませんでしたが・・・(笑)

支店長代理:「11550万にたいして11550万の満額融資希望ですか・・・」
私:「そうですね、もし可能であれば・・・」
支店長代理:「諸経費の約800万はどうされる予定ですか?」
私:「一応自己資金でまかなう予定です」

支店長代理から物件の事や属性に関して質問が続きました。
そして会話のタイミングを見計らって無愛想な行員が質問をしてきます。

無愛想な行員:「このレントロールの駐車場金額が・・・家賃保証が・・・etc」
私:「駐車場に関しては売主の回答待ちです。家賃保証もある会社で交渉中です」

さすが融資担当、質問の突きどころが鋭い!

この質問に対して私は、回答待ちでもなく家賃保証の交渉もしてませんでしたが・・・(笑)
嘘も方便!質問されたら後で調べて回答すればよいのです。
銀行の交渉も場慣れが必要ですね(笑)



おおよそ30分ぐらいたった頃でしょうか・・・
無愛想な行員にも少し笑顔が見られるようになり、
支店長代理も私の会社に対しての世間話で盛り上がるようになり、
ポロっとこんなコメントが・・・

支店長代理:「不動産融資なんて大半が担保割れなんですよ。担保評価を基準にしたら融資なんてできませんからね(笑)。安藤さんは諸経費を自己資金でまかなうという事で心がけも評価できます」
私:「えっ!ありがとうございます。で、一般的に皆さんはどうなんでしょう?」
支店長代理:「他の方は諸経費はおろかリフォーム代まで融資を希望されますからね」

私はあまりにも意外なコメントにびっくりしました。
諸経費を自己資金が好評価なんて・・・(笑)

その他の銀行は、2割~3割の自己資金を積んでも不可とシビアな回答ばかりだったのに・・・
努力が報われればよいのですが。

私が気にしていたサラリーマンは1億以内の融資が原則というこの銀行の規約が気になりましたが、
この日はこのことには最後まで触れずに銀行をあとにしました。