楽待では半期に1度、不動産投資家に対して融資に関するアンケートを実施している。現在は、2023年4月~2023年9月までの半年間の融資動向を約360人の投資家を対象に行ったアンケートの集計結果を公表中だ。

アンケートの公表に合わせ、今回は「直近1年以内にさまざまな条件で融資を引いた投資家たち」にインタビュー。個別の融資事例を深掘りし、独自の融資戦略や審査のポイントを語ってもらった。

懇意にしている金融機関で融資が受けられず、高難度の初取引を成功させた事例や「1棟目」の融資事例、物件の「劣化対策等級」を活用した事例など、集まったエピソードは多種多様。

最近「借りられた」投資家たちは、どんな工夫をして融資を獲得しているのだろうか。

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初取引で借入額を「上限突破」する方法

【最近の融資】
金融機関:京都府の地方銀行
物件種別:2棟一括アパート(築30年以内)
物件価格:2億2000万円
融資条件:金利1%台前半、返済期間25年、自己資金約1割

「難しい案件でしたが、念入りに準備して希望通りの条件で融資が受けられました」

そう話す「築古大家のコージー」さんは、普段は京都府で築古物件の再生を手掛けている。しかしこのときは、不動産会社の紹介で兵庫県の半空物件に挑戦。融資付けに苦労したと話す。

コージーさんは長らく、地元京都府の信金1行のみと深く付き合ってきた。しかし兵庫県は、この信金の融資エリアの対象外だったのだ。

筋を通すために1度は相談したものの、事前の予想どおり、希望条件では融資が受けられなかった。

そこでコージーさんは、

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