PHOTO : koni-film / PIXTA

収益物件の「リアルな収支」を徹底解剖する本企画。

どのような条件で物件を買うと、何年でどれほどの収入が得られるのか。修繕にはいくらかかり、最終的な手残りはいくらになるのか──。実在する物件で蓄積された、貴重なデータから学んでいく。

今回は、熊本県を中心に8棟58室を所有する「元官僚の大家さん」が、2棟目に購入した重量鉄骨造アパートを紹介する。価格は7200万円で、表面利回りは11%だった。

この物件は、購入から2カ月後に熊本地震に見舞われている。先日発生した能登地震の被害状況を目の当たりにし、災害リスクへの意識を高めた投資家も多いことだろう。物件が被災すると運営収支はどうなるのか、貴重な事例を公開してもらった。

現在は売却済みだというが、売却決意のきっかけは物件に現れた「ある傾向」に気づいたことだった。物件を購入してから売却に至るまで、8年間の記録を詳細に聞いた。

※収支や費用の一部は簡易化して記載しているため、実際の会計処理と異なるケースがあります

築古鉄骨物件でも迷わず「買い」と判断できたワケ

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