不動産投資に参入するプレーヤーが増加し続ける中、「初めての物件」として戸建てを購入する人は少なくない。比較的安価で購入しやすく、利回りも高いことが多いなどの理由で、中古の戸建て物件は一定の人気があるのだ。

だが当然、そうした物件にはリスクもついてまわる。

今回、「自分のような失敗があることを知ってほしい、注意喚起につなげてほしい」と、あるオーナーが、自身が現在巻き込まれているトラブルの情報を寄せてくれた。

失敗の原因を「自分に油断があったんだろうと思います。慎重さに欠けていたんです」と語るオーナー。

いったい、戸建て物件でどのような「失敗」をしたのだろうか。

「高利回り」戸建てを購入したはずが…

4年ほど前に不動産投資を開始し、現在10棟以上の一棟物件を所有する「酔いどれ大家」さん。昨年9月、初めて中古の戸建て物件を購入した。

「一棟ものも利回りが低くなってきて、融資のことも考えると、目線が合わなくなってきました。それで、今回初めて戸建てに挑戦しようと思ったんです。手頃感がある一方で、利回りが高い点は魅力的だと感じました」

築約45年のこの物件の価格は約500万円で、利回りは15%程度。家賃は相場よりすこし高めの6万円台に設定されていたが、相場に引き直したとしても、十分な収益が得られると踏んだ。

酔いどれ大家さんの物件

ところが、この目算通りに事は運ばなかった。

「私が物件を購入する直前の7月から、入居者が住んでいると言われていたんです。ところが、9月に入って家賃の滞納が始まりまして…。

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