PHOTO : Wasan / PIXTA

「普通借家契約をしているのですが、定期借家契約に切り替えたいと思っています」。不動産オーナーから、こういったご相談を受けることがあります。

こういった相談をされる方は、定期借家契約では更新がなく、契約の期間が満了したら、賃借人に退去してもらえるというところにメリットを感じていると考えられます。

ところで、定期借家契約の要件について、きちんと理解できている方はどれくらいいるでしょうか。

あいまいな認識で定期借家契約を結んでしまうと、「定期借家契約を結んだつもりが普通借家契約になっていた」「原状回復費を回収できなかった」といったトラブルを引き起こす場合があります。

普通借家契約と定期借家契約の違い、定期借家契約の要件を確認し、そのうえで、普通借家契約から定期借家契約へ切り替えることの問題点等について確認をしていきたいと考えています。

定期借家契約と普通借家契約、何が違う?

まず、普通借家契約と定期借家契約の違いを簡単に確認しておきましょう。普通借家と定期借家の違いをまとめたものが、以下の表になっています。

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