茨城のメリット・デメリット
当然、茨城の物件にもメリットとデメリットがあります。メリットとしては、高利回り物件が出やすいことですが、デメリットとしては、三つほどあります。
ひとつは、賃貸要求が東京ほど多くないので、魅力のない物件はずっと入居がない状態にも直面します。
実際、空いている物件も多くあり、家賃の値下げ競争も起きています。
しかし、茨城で賃貸していると、家賃を下げないといけないのは、物件もいい加減に建てて、その後のメンテナンスもきちんとしていない、「やる気のない大家」に見受けられることが多いことが分かります。
こうした「やる気のない大家」が多くて全体の空室率が高くてもまったく怖くありません。
ちょっとした工夫ですぐ満室にできます。

デメリットのもうひとつは、融資付けがしにくいことです。
茨城の金融機関の各支店は不動産融資に消極的です。
いまだに昔ながらの銀行業務を行っていて、保守的です。
私がどうやって買っているかというと、物件のある都市には支店がない都市銀行の融資での購入が1棟、地銀で1棟、政策金融公庫で2棟です。
茨城県の金融機関が保守的なら、他の地域の金融機関でも買えますし、政策金融公庫も使えます。問題なく買えますし、今後も茨城の物件は増やす予定です。
デメリットの最後は管理体制が整っていないことです。
東京ほど管理会社や不動産会社の管理部のサービスレベルは高くありません。
昔ながらの不動産業者のやり方を引きずっていたり、サービスとは何かという意識が希薄だったりします。
私もずいぶんいらいらさせられました。
しかし、この辺もここ数年で改善されてきています。
まとめ:茨城の物件はお奨め、しかし、ちゃんと選ぶこと
まとめると、茨城の物件は高利回りが多いということです。
しかし、高利回りにはそれなりの理由があるので、入居率が高い物件をきちんと探して購入すべきです。
私の持つ茨城の物件は実際良く稼いでくれています。
今回は、皆さんの知らない茨城の状況をお教えしました。
ロケーションをきちんと見て、失敗のない物件選びをしましょう。
この連載について
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外資系コンサルティング会社、シンクタンクに勤務し、現在は独立のコンサルタントとして活躍中の石川貴康さん。
本業を維持しつつ、本業の信用力を活用して不動産投資を継続していく「2足のわらじ」を実践する方法を伝授します。
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