みなさん、こんにちは。石川貴康です。
震災の被害、原発事故の被害に遭われている方々にお見舞い申し上げます。
いまだ余震が続いて不安な方も多いことでしょう。私の茨城の物件には堅牢なRCがあります。周りで家が半壊したご家庭が数件あり、余震で危険ということで、急ぎ入居していただきました。
少しでも安心な暮らしがご提供できて良かったです。
また、関東圏へも放射能が飛来し、東京でさえ、一時飲料水の摂取制限が出されました。やっと水道が復旧したと思ったら取水制限で水が飲めなくなった物件の入居者には至急水を送りました。子どもがいる私にとって、私のファミリー向け物件に入居していただいている方の心配は他人事ではないからです。
原発事故が終息し、早く安全な世の中になることを願います。
それから、この間の投資ですが、この前駐車場を買いました。駐車場なのにフルローンが通りました。
そのためにキャッシュインが少なく、ゆっくりお金がたまっていくような投資になっています。長期の方針借り上げがあり、安定収入です。また、新たにアパート一棟にも買い付けを打診しています。この物件は相続がらみで、やや厳しめに指値をして回答待ちです。
東洋経済新報社から出した「サラリーマンは自宅を買うな」は好調で、国内のみならず海外での出版も決まりました。まずは中国語訳が出ます。買ってくださった方、ありがとうございました。
さて、今回は「不動産選びの奥深ポイント(5)買って終わりではない、本当は買った後が大切」というテーマで見ていきましょう。
まさに、不動産投資は単なる「ほったらかしの投資」ではなく、事業である点を述べていきます。
不動産投資は長期投資、事業という視点が大切

転売のよる利益を稼ぐキャピタルゲイン狙いでない限り、不動産投資は長期的な家賃収入によるインカムゲインを重視して投資をします。
つまり、不動産という「現物」に投資して、利益を上げ、プラスのキャッシュフローを長く維持しなければならないのです。不動産投資は、株のような売買による勝ち負けではなく、毎年、毎年確実に収益を上げ続けなければならないのです。
株式投資でも配当という形で毎年のインカムが手に入ることがあります。しかし、配当に関して、株主が何か努力をしてその額を増減できるかというと、あまりそうした余地はないものです。
一方、不動産投資は、投資家である大家の努力次第で収益が大きく変わります。実際、悪い大家の場合入居者や物件に愛情を注がず空室が続いたり、管理会社の管理が悪く空室が続いたりするものです。
かくいう私も、前の大家の管理が悪く、不動産業者が競売で落としてリフォームした物を買っています。リフォームされた物件はきれいだし、きっと入居者もうれしいことでしょう。
その物件に、さらに私が手をかけ、敷地全体を整備したり、エアコンも新しくしたりして、今でもずっと満室を達成しています。
不動産は一度買ったら終わりではありません。物件も古くなれば劣化します。設備も陳腐化します。収益性を確保したいなら、常に適切に追加投資をして、劣化や陳腐化に抗して、入居をしてもらえるような努力が必要です。
また、入居者の日々の暮らしのなかでも、物件は汚れたり、設備が壊れたり、消耗したりします。
借りてくれている人が、快適に暮らせるように清掃し、迅速に修理したり交換したり、物件の日々の管理も大切なのです。
長く、物件と借りてくれている人たちのケアが必要なのです。
この連載について
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外資系コンサルティング会社、シンクタンクに勤務し、現在は独立のコンサルタントとして活躍中の石川貴康さん。
本業を維持しつつ、本業の信用力を活用して不動産投資を継続していく「2足のわらじ」を実践する方法を伝授します。
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第12回 不動産選びの奥深ポイント(5)買って終わりではない、本当は買った後が大切
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