みなさんこんにちは。MOLTAこと盛太志(もるた・しるす)です。この連載は、初心者の方のための不動産実践講座です。
前回の記事では、「1枚でここまで分かる!「物件概要書」の見方を極めよう」と題し、物件の名刺代わりとも言える「物件概要書」(マイソク)の読み解き方をお話させていただきました。
これまでにお伝えしているとおり、良い物件情報に巡り合えたとしても、すぐに金融機関に飛び込んではいけません。その前に大事なプロセスとして「物件情報の精査(机上調査~現地調査)」があります。
今回はそんな机上調査のうち、物件概要書と同じく重要な「レントロール」の見方について、お話させていただきます。
ここまでの連載内容
【はじめての不動産投資】
第1回:まずは自己紹介 ~不動産って素晴らしい~!
第2回:自分に合った「ビジョン」の確立と、その実現計画の策定~MOLTA流不動産5W1H~
【金融機関について知ろう】
第3回:「金融機関」へのアプローチ法(前編) ~3ステップで分かる! 絶対に知っておくべき金融期間の基礎知識~
第4回:「金融機関」へのアプローチ法(後編) 紹介と飛び込みはどちらが有利? 訪問NGのタイミングは? 金融機関攻略のキホン
第5回:目利き力を養え!物件情報の収集と選定メソッド 金融機関への持ち込み物件はこうやって探す
【物件資料の読み解き方】
第6回:1枚でここまで分かる!「物件概要書」の見方を極めよう
レントロールは出てきた数字を鵜呑みにしない
レントロールとは、賃貸物件の入居状況を示した一覧表、家賃明細のことです。フォーマットに決まりはなく、不動産会社さんによって見た目は異なります。

レントロールのサンプル。書かれている項目も、不動産会社によって異なる
不動産会社さんによっては、初回請求時には物件概要書しか渡してくれないこともあります。これは、物件情報が拡散されすぎて、情報の希少性が損なわれることを懸念してのことです。
ですから、初回からレントロールやその他の資料がもらえなかったとしても、臆せずに問い合わせて入手するようにしてください。
さて、レントロールについても大事なポイントはたくさんあります。順番に紹介していきましょう。
■ポイント1「入居時期」
~入退去は、常に起こるものと心得よ~
最初に「そのレントロールはいつの時点のものか?」ということを確認してください。たまに売却活動が長引いている物件だったり、業者さんの間を転々と回っていたりする物件だと、レントロールが数か月前のものということもあるからです。
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