「外壁塗装に失敗するとこうなります」。こう題した記事が今年3月、楽待の実践大家コラムに投稿された。
「失敗」してしまったのは、投資歴10年で、大阪府を中心に物件を買い進める「じゅんじゅん」さん。6年前に依頼した外壁塗装で手抜き工事をされてしまい、外壁塗装と屋上防水のやり直しを強いられているという。
追加でかかる費用の見積もりは、実に440万円。嘆きがにじみ出るコラムには大きな反響があった。
「発注前に良くない業者を見抜けなかったことで、取り返しがつかなくなってしまった」と振り返るじゅんじゅんさんの話を基に、外壁塗装の業者選びにまつわる「失敗事例」を詳しく紹介する。
漏水だらけの物件、大規模修繕を決意
まずは、じゅんじゅんさんが外壁塗装工事を依頼するに至った経緯から振り返りたい。
じゅんじゅんさんが今回の物件を購入したのは2018年3月。価格も相場より手頃で、現地を見て「ひと目惚れした」というこの物件を、売り出し価格1億円のところを9300万円で購入した。
■物件概要
所在地:大阪府
購入価格:9300万円
購入時期:2018年3月
建物構造:RC造
築年数:39年(購入時)
階数、戸数:4階建て、10戸
敷地面積:255平米
延床面積:525平米+屋上約130平米
ただこの物件、購入時点で屋上の天窓や壁面から水が浸入し、雨漏りが発生していたという。引渡し前に売主による補修はされていたものの、クラックを市販の塗料で埋めただけという簡易的なものだった。
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