さまざまな分野で活躍する有名人のお金・投資事情を深掘りし、学んでいくこの企画。今回は、元プロサッカー選手の鄭大世(チョン・テセ)さんをゲストに招き、お金にまつわる事情を探った。

鄭さんは2006年に川崎フロンターレに入団。以降はブンデスリーガ1部(ドイツ)のFCケルン、清水エスパルスなど、7つのクラブでピッチを駆け抜けてきた。

2010年には北朝鮮代表として、ワールドカップ南アフリカ大会にも出場している。

2022年に引退を表明してからは、芸能活動をしつつ、株式投資や不動産投資で収入を得ているという。これまでに蓄えた資産を、なぜ投資に回しているのだろうか。

元日本テレビアナウンサーの青木源太さんによるインタビューを通して、現役時代や現在のお金事情を赤裸々に語ってもらった。

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鄭大世

1984年生まれ、愛知県名古屋市出身。2006年、川崎フロンターレでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートする。2010年には北朝鮮代表としてW杯南アフリカ大会に出場。2022年のシーズン終了後に引退を発表し、現在は日本・韓国の芸能活動に力を入れている。

青木源太

元テレビアナウンサー。『スッキリ!!』や『Oha!4 NEWS LIVE』などに出演。自身でも米国株や不動産に投資を行っている。投資歴16年。

最高年俸はいくら? 入団後の意外な暮らし

青木 鄭さんといえば、ディフェンダーを弾きとばす強靭なフィジカルですよね。引退した現在でも、体つきがまったく衰えていない印象です。普段から鍛えているのでしょうか?

 実はサッカーの指導者ライセンスを取るために、体重を10キロ増やしたんですよ。特に上半身は現役時代より鍛えているので、今のほうがディフェンダーが弾き飛ぶと思います(笑)。

現役時代はスピードが落ちたり疲れたりするからということで、あまり鍛えると怒られるんですよね。今はその鬱憤を晴らしながら、さらに鍛えて上を目指しています。

青木 セカンドキャリアも充実しているんですね!

さっそくですが、現役時代のお金事情について伺えればと思います。ずばり聞きますが、Jリーガー時代は最高でいくら貰っていましたか?

 ちょっと恥ずかしいな…。1本、ということだけ言っておきます。初めてですね、これ言うの。

僕の場合、スポーツ新聞などの推定年俸は実際より低めに出ていたので、ちょっと悔しさを感じていましたね。「こんな低くないし」みたいな(笑)。

ちなみにJリーグの入団時には、契約金(480万円)と支度金(480万円)を合わせて960万円を貰いました。

青木 入団前(大学時代)に就職の道は考えませんでしたか?

 「サッカーでダメだったら何もできない」と考えていましたね。文科省から大学として認可を受けていない「各種学校」扱いの朝鮮大学校だったので、あまりいい就職先がないんですよ。

学生時代に時給960円のアルバイトをしながら、サッカーで生計を立てられなかったら苦しいだろうなと思い、自分を奮い立たせましたね。

青木 そんな大学生にとって、960万円は大金ですよね。入団直後の1~2年は、どのようにお金を使いましたか?

 あまり使わなかったですね。当時は口座も親が管理していて、だいたい月に5万円くらいしか使わなかったと思います。寮生活でお金を使う必要性があまりなかったのと、親から「貯金しろよ」と、お金を使うことは悪だと教えられてきたことが大きかったですね。

「お金は経済を回すためにあるんだ」という先輩もいましたが、僕はサッカー選手としての終わり(引退)を考えると、入団初期にどんどんお金を使う気にはなれませんでした。

青木 自身の生活が「豊かだな」と感じられたのはいつですか?

 今でも豊かだとは思わないですね。自己肯定感が低いので、いくら貯金をしても不安なんですよ。とにかく固定費がかさむことが嫌いで、年俸を1本もらっていた時でも家賃は12万円でした。

都内の家から高級車で練習に行くような先輩を見ても、羨ましいではなく「その感覚で大丈夫?」と感じていましたね。

他人のビジネスに乗り、2000万円の損失も

青木 豊かな実感がないのは驚きですね。どれくらいの収入があれば、裕福な生活を送れると思いますか?

 自分がやりたいことから逆算したら、年間の手取りで3000万円必要でした。十分なお金があると、自由を買える幸せは手に入りますよね。

ただ、幸せの基準は人それぞれだと思います。「限界効用の逓減」という言葉があるように、高級車とかを買った効果としての喜びは次第に小さくなってしまうんですよ。

モノでは満たされない経験をしてから、家族や仲の良い人と過ごす時間が「幸せなんだな」という基準が定まりました。

青木 それは素晴らしいことですね。一方で、同じJリーグの選手が海外移籍をしたときに、高額な移籍金の話を耳にしたかと思います。そのときはどう思いましたか?

 めちゃくちゃ嫉妬をしました(笑)。でも、20代のときは選手としてのステータスを大切にしていたんです。初めて海外移籍をしたときは、交渉して破談になることが怖かったので、Jリーグと同じ年俸で行きました。

青木 海外に行って金銭感覚は変わりましたか?

 それが、海外にいたらお金いらないんですよ。生活に必要な最低限で十分。知り合いも少ないから外食もしないですし、物欲もほとんどなかったですね。そのとき家計簿をつけていたので覚えているのですが、月7万円で生活していたと思います。

青木 そうなんですね。その後、再びJリーグに帰ってきた時には高級車を購入したそうですね。ちなみにどんな車ですか?

 フェラーリの458スペチアーレです。4000万円超でしたが一括で購入しました。ただ、当初からリセール(転売)を考えていたので、貧乏根性でほとんど乗れなかったんですよ。

結果、欲しい車が別に見つかって、フェラーリは2年で売却しました。本来は購入額とトントンくらいで売れる車ですが、売り急いだ影響で1000万円下がってしまいましたね。

青木 続いて、引退後のキャリアについて聞ければと思います。通常は引退すると収入が減ると思いますが、現在のお金事情はいかがですか?

 収入源が多くて、いくら入っているのか把握できていません(笑)。おそらく、現役時代とそこまで変わらないと思います。

お金事情を安定させるには、穴(支出)をふさいで蛇口(収入源)を増やすことが大切ですよね。僕は日本や韓国メディアへの出演料、株式の配当金、不動産の家賃収入などの蛇口を確保しています。

青木 ビジネスでトラブルに遭ったことはないんですか?

 いっぱいありますよ。例えば、韓国でサッカースクールを作ろうと提案されて、その資金は僕が出していたのですが、蓋を開けてみたら10カ月間なにも行われていなくて。提案者が接待とかに使い込んでいたんです。

妻が協力してくれて、返してもらえる分は返してもらったのですが、それでも2000万円は損失となってしまいましたね。この経験を通して、他人から提案されたビジネスにお金を出すのはダメだと痛感しました。

人を「信じる」ということにかなり慎重になりましたし、また、1人で決断するのではなく「相談役が必要」ということも学びました。僕の場合、それが妻だったわけです。

「貯金の恐ろしさ」を知り、分散投資を始める

青木 ネット記事でも見かけるように、鄭さんはかなり本格的に投資をされているんですよね。投資はどのようなきっかけで始めたんですか?

 事業投資でいうと、2017年ごろに始めた低酸素ジムが最初ですね。東京で初めて利用したときに感動して、「これをやりたい」って思ったんです。事業を一緒にやってくれる人が見つかったので、清水(静岡)と横浜で開業しました。

青木 株式等の金融商品で配当なども得ているんですよね。1つの銘柄にどれくらい投資するものですか?

 僕は300万円くらいで、いくつかの銘柄に分散させるようにしています。

これまで複数の投資をしてきて、「貯金の恐ろしさ」を知りました。ただ貯めておくことって、要は1つの株に全財産を突っ込んでいることと同じなんですよね。

青木 確かに、貯金は日本円に100%投資をする、分散できていない状態ですよね。そのことに気づいたのはいつごろですか?

 コロナ前ですね。「大恐慌が来たときに大富豪が生まれる」と聞いたことがあって、コロナ禍で株価がガンと下がったときに「(始めどきは)ここだ」と思いました。

ただ、僕は外国籍なので実際に購入するまで1カ月かかるんですよね。その間に株価はどんどん上がってしまって。少しもどかしかったですが、それが始まりですね。

貨幣って、価値があるものと替えられる引換券のようなものじゃないですか。インフレも物の価値が上がっているのではなくて、お金の価値が下がっているんだってことを認識しなくてはいけないですよね。それから円をドルに替えて米国株を購入しています。

青木 どんなものから購入したんですか?

 最初は堅実なインデックス投資をしていたんですが、面白くないんですよ。グロース株の上昇具合を見たら、僕は我慢できなくなってしまって…。でもディフェンシブ株を売ってグロース株を買ったら、今度はグロース株が落ちてしまって(笑)。

青木 グロース株はいまも回復していない銘柄がたくさんありますもんね。

 でも僕は「10%下落したら売る」という損切りルールを持っていたので、それが功を奏しましたね。今は米国の個別株は15銘柄くらいを持っている形です。これが総資産のうち4割弱くらいを占めていて、他は不動産が大きな割合を占めています。

投資は「精神安定剤」

青木 では次に、その不動産についてお伺いしたいと思います。現在はどのような物件を所有しているんですか?

 八王子に、一棟物の学生向けアパートを2つ所有しています。

うち1つは、1Kが10戸・家賃5万5000円ほどの物件。新築で1億円くらい、利回りは7%くらいでした。物件の管理は不動産会社に任せているので、僕が大家としてしていることはほとんど無いですね。

本当は、中古物件をずっと探していたんですよ。でも、ボロボロのアパートに数千万円を出すことも、大規模修繕を気にかけなくてはいけないところも怖くて。最終的には、銀行からも評価が高い新築になりました。

他にも、清水エスパルス所属時に購入した区分マンションがあります。韓国にも妻の名義ではありますが、区分マンションを2つ持っています。

青木 つまり日本に3物件、韓国に2物件お持ちなんですね。そしてご自身は奥さんのご実家に住んでいると(笑)。

 そうなんです、これは大人としてまずいですかね? 支出を減らすって意味もあるんですけど…(笑)。

青木 いや良いことですよ! でも、これだけの不動産収入があると、心にも余裕が出てきそうですね。

 正直、不動産だけで家族は生活できます。この安心感は大きいですよ。株式と不動産の収入があれば、もしタレントの仕事がゼロになっても路頭に迷うことは無いと思います。

自分が働けなくなってもお金が入ってくるシステムを作ることが、日々の安心には重要なんだなと強く実感しています。

青木 今後こういう投資をしたいとかありますか?

 不動産は買い進めたいですね。今は築地あたりに1物件欲しいなと思っています。再開発で盛り上がっている印象ですからね。

青木 鄭さんの不動産における購入基準は何ですか?

 僕はフィーリングです。何年後の開発計画とか細かいロジックではなく、直感的に、ビビっときた物件を購入していますね。

ただもちろん、考えなしということではなくて。今後の日本の人口を考えると、都心にある程度の資産価値がある物件を買いたいなと思っています。

あと、信頼できる不動産会社を探すことが1番大事だと思います。物件を買うときには必ず間に不動産会社が入る。その人が信用できなければ、また怖い目に遭うかもしれないので、人との関係性は大切にしたいです。

青木 最後に、鄭さんにとって投資とは何でしょうか? 今後の目標も教えてください。

 僕にとっては精神安定剤です。情報を得れば得るほど、何もしていないことどれだけ危険かがわかりますね。収入の仕組みを作るために行動することの重要さに、引退して初めて気がつきました。

投資の目標は、贅沢ができる手取り3000万円(年間)ですね。時間はかかると思いますが、焦るつもりはありません。何年以内とは決めず、その時の自分にガチっとはまったものだけを買いたいと思います。

青木 なるほど、引き続きフィーリングを重視するんですね。ありがとうございました!

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(楽待新聞編集部)