建物や住人を雨風などから守りつつ、建物全体の印象も左右する大きな要素、「壁」。とても身近な存在にもかかわらず、実はその「中身」を良く知らないという人も少なくないのではないか。
前編では、木造住宅の「外壁」について、サイディングやモルタルといった仕上げ材について主に解説をしてきた。
今回は、一級建築士の岡村裕次さん監修のもと、「壁の中身(下地)」について学んでいく。
見えない部分では、どのようなパーツが「壁」を作り上げているのだろうか? 木造住宅にとって大敵である「内部結露」を防ぐための構造とは?
各「パーツ」の役割は
木造物件の外壁の下地の構造は、どのような仕上げであっても大まかには一緒だ(モルタル壁の一部下地などは除く)。
それぞれのパーツがどのような役割を持っているのか、主な部分を見ていこう。例として、窯業系サイディングの下地は、このようになっていることが多い。
○胴縁(どうぶち)
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