父親が建てたアパートは「収支がトントン」。そんな父親をそばで見て、「自分はうまく賃貸経営をしたい」と物件探しを始めたものの、そう簡単にはいかず、投資スクールに数十万支払ったこともある―。

そんな風に試行錯誤をしながら、現在は4棟34室のオーナーとなった光澤一郎さん。

さまざまな「失敗」を経て、「家賃を下げて、無理に入ってもらうより、『この家に住みたい』と思ってもらえる物件づくりが今後は重要だ」という投資方針を確立したという。

現在はデザイナーズアパートを新築することで規模拡大を目指している光澤さん。自身が経験してきた「紆余曲折」、そしてデザイナーズアパートを選択したワケを聞いた。

父が建てた一棟アパートは「危ない」状態で…

光澤さんが賃貸経営に関心を持ったのは、30年ほど前、父親が「縁もゆかりもない場所」にアパートを1棟建てたことが大いに関係しているという。

「祖母が亡くなった時、相続で父親のところに現金が入ってきたんです。それで、その現金で土地を買ったんですよね。その時は東京に住んでいたのに、全く土地勘もない千葉県四街道市で。そこに全14世帯のアパートを建てたんですが…」

物件の運営は、父親が一手に担っていた。だが、その運営は傍から見ていても「ちょっと危ない」印象を受けた。

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