当時の状況

「第1回 不動産投資への心構え」では不動産投資に必要なマインドについてお話しましたが、今回からはいよいよ実践編です。

当時の私も含め読者の方にも多いと思いますが、サラリーマンをしながら不動産投資を行おうとすると不動産業者と銀行のネットワーク作りを同時に進行しなければなりませんよね。

今回のコラムは業者とのネットワーク作りに絞っての話ですが、次回の「第3回 資金調達に対する考え」と合わせて読んでいただければと思います。

まず、当時の私のコネクションと知識の状況についてお話します。

当時、私は不動産業者とのコネクションは全くありませんでした。
ましてや、「どこの不動産業者が収益物件を取り扱っているか」なども知りませんでした。

知識においても同様で、不動産購入に関しても、税金に関しても全く知識がなく、何から手をつけていいか分らない状況でした。
ただ、大学で建築を専攻し、サラリーマン時代の職種が不動産管理だったこともあり、
また一級建築士や宅建の資格も持っていたので、物件の良し悪しは判断することができました。

これは、物件調達の際、非常に役立ちましたね。

独自情報収集ルートの確立

それでは、コネクションも知識もない私が何を考え、どう行動し、どんな結果を得たかについてお話します。

1.セミナーに参加する
私が一番初めにしたことは、ネットワークの構築やいろいろな知識を得るために出来るだけ多くのセミナーに参加したことです。

不動産投資を行なう上で、日本では現金と実績がない人は相手にされないことが多いので、自己資金を使おうと考えていない私は、まずセミナーで知識を埋めて、ネットワークを作ろうと考えました。

その当時はサラリーマンが不動産投資を行なう為のセミナーが無かったので、主に弁護士・税理士・会計士が講師のセミナーや区分所有マンションの販売セミナー、経営者のセミナーなどに参加しました。

その経験は、その場をきっかけに税理士や弁護士と知り合いになったり、同じ志を持つ投資家仲間に出会えたりと、有力な人脈構築やマインドの維持に大変役立ちました。

最初は、目ぼしいセミナーをインターネットや新聞・雑誌で調べ、土日はもちろん退社後にできるだけ多くのセミナーに足を運ぼうとしていたのですが、知り合いになった方から紹介されたお勧めセミナーに参加することによって、効率的に質の高いセミナーに参加できるようになりました。

もし皆さんの中でもコネクションを持っていたり、不動産投資について話せる方がいたりするのなら、このような人脈の使い方は成功への近道になるかもしれません。

2.不動産業者にコンタクトを取る
二番目に、ほぼセミナー参加と同時進行ですが、実際に不動産業者にコンタクトを取り始めました。

収益物件が欲しいけれど、当時は楽待のようなサイトもなく、どこにコンタクトを取ればいいか分らない私は、まず自分の住んでいる地域周辺の不動産屋から電話をかけて、訪問しました。

次に、新聞、インターネット、広告で調べた不動産業者に手当たり次第に電話をかけ、訪問しました。

1年半かけて相当数の不動産会社に電話をかけましたが、何度かけても担当者にすら繋いでもらえなかったり、電話だけで終わってしまい、その後連絡をくれない人も多くいました。

直接担当者に会えたとしても、もちろん最初からその会社が持っている良い物件を紹介してくれるはずはなく、現在サラリーマンで自己資金を使うことは考えておらず、強力な融資付けの銀行も同時進行で探している状態でした。

「1・2億の一棟ものの収益物件を買いたい」と言っても相手にされず、ひどい時には相手にされないどころかバカにされたり、嫌な顔をされたり、「絶対無理だから辞めたほうがいい」とまで言われたほどでした。

3.自分を知ってもらい、信頼関係を築く
しかし、不動産業者は1社と付き合えばその裏に何社も業者同士の繋がりがあります。

そこを紹介してもらうには信頼を得るしかないと考え、絶対に諦めず1年かけて何度も足を運び、熱心に話をし、耳を傾けてくれるようにアプローチの方法を変え、やっと少しずつ自分の話を聞いてくれる人が出てくるまでになりました。

もっと自分を知ってもらうべく、その方達を全員とは言わないまでも食事に誘い、第1回で書いたような、自分のマインド、イギリスでの経験、夢、実績を語りました。

その積み重ねが、「もしかしたらこの人なら物件を買えるかもしれない」とまで思ってもらえるようになり、信頼の基盤となりました。

あの時に信頼関係を作り上げた業者の方とは、ずっと付き合いがあり、今でも食事に行ったりしますし、物件の情報が途絶えることはありません。

実際に信頼関係を築けてからは、いくつかの業者や弁護士を紹介していただき、私はそこでネットワークを途切れさせないようにと絶対に会いに行きました。

その結果が、1棟目である渋谷のマンション購入というわけです。

4.『楽待』スタートの経緯
当時、このように物凄くアナログ的な営業活動をしないと優良物件情報を入手できないのが現実でした。

その理由には、不動産業者が、信頼している個人投資家に対してしか優良物件情報を提供しないことがあげられます。
やはり、業者も実際に購入可能な人間以外には自社の良い物件情報を漏らしたくないのです。

そのため優良物件に出会うためには並々ならぬ努力と時間を要しました。

そんな背景を受けて作ったサイトが『楽待』です。
『楽待』はクローズな環境で、不動産会社様にも投資家様にも貢献できるサイトだと考えます。

今後はプレミアム会員制度を設けて、優良物件見学会なども計画していますので、皆さんご期待下さい。