不動産投資家と大家業の違い
これは私の勝手な考え方なのですが、投資家と大家業は違うと思っているんですね。
まず何が違うかというと、投資家は起業家でもあり、常にチャレンジをしていくもの。
大家業は不動産を持って、それを専業とし、他の事業に投資するとかはなく、大家として生きていく。
あるいは、大家業として、セミナーをやったり、本を書いたりする。
決して大家業が悪いということではないんです。逆にとても素晴らしいものです。
ただ、私は大家になりたかったわけじゃない。
思い返せば、「サラリーマン大家さん」という言葉が流行ったときも、私は「サラリーマン不動産投資家」という肩書にこだわりました。
投資家っていうのは、起業も含め、色んなことにチャレンジしていく。
だから、フィールドが広がっていくんですね。
もちろん大家業をやっていても、広がっていくことは広がっていくんですが、大家業と投資家では、そのスピードが違うのです。
もちろんどっちが良い、悪いの問題ではありません。
投資家のほうが、当然リスクが高いですし、私だって、今アメリカなんかに投資せずに、現在の国内の物件を大家業としてやっていれば、十分に生活できるわけです。
いい時期に、いい物件を買っていますので、これ以上、投資しなくても、ローンを返済できるわけですよ。
しかもスタジオビジネスやアメリカの不動産投資で使ったキャッシュを元本返済に回せば、凄い速さでリスクを低減できたし、フリーキャッシュフローが増えて、更にリスクが下がったと思います。
でも、私はそれをやらずに拡大しているわけです。
面白いから、チャレンジして行く。でもそれが投資家なんだと。
私は、40代はチャレンジの年代だと思っているのです。
もしも、読者のみなさんが投資をするのなら、自分は投資家になりたいのか、大家になりたいのか。その考えを持ってほしいのです。
もしも大家になりたいのだったら、私みたいなやり方はしちゃいけないんですよ、危ないですからね(笑)。
私がなぜ、このような手法と取れるかというと、それなりの知識、経験、ノウハウ、ネットワーク、そして良いパートナーと素晴らしい投資家仲間が居るからです。
そこはみなさんに間違えないでほしい。
何度も言いますが、決して、大家がダメなわけでも、魅力がないわけでもありません。
ただ、本でもセミナーでも、その区別をしていないのが気になっています。
また、私は投資家として生きていく上で、「後出しジャンケン」する人が大嫌いです。
言いたいときに言わず、後から言ってくる。
なぜ、そのときに言わないのか……。
それは、あなたが悪いのでは……。
そのときあなたの決断でジャッジをして、こうなっているんだという自覚がない。
でも、意外にそういう方が多いのが現実です。
いろいろ教えてもらったのに、やってみたら上手くいかなかったという言い方をする。
恩を仇で返すタイプの方が存在します。
自分ではできないので、手助けしてもらったのに、あたかも全て自分でやったかのように話す人、つまり人の実績を自分の実績にしてしまう様な人も大嫌いです。
投資家というのは自己リスク、自己判断。
それによって自己実現が成り立つ。
この考えを徹底的に持っていない人は、いずれ失敗する。
たまたま上手くいくことがあっても、最終的には敵を作ることになると思うんです。
そうやって、後出しジャンケンする人は、周りから人が離れていきます。
私は、スタジオビジネスでも、前回に書いた日本とアメリカでの起業でも、今回のコラムに書いた、ある投資家との出会いでも、不思議と成功している人たちと出会うんですね。
上手く説明はできないのですが、そこには、いいスパイラルがあるのだと思う。
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全21話
3年間で10億円の不動産投資を成功させた「元・普通のサラリーマン」松村裕一が、不動産投資家成功への道のり を語ります。
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2010.2.20
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