新たな投資先としてなぜマレーシアを選んだのか?

もともと、今後5年以内にアメリカ、イギリス、香港、シンガポール、オーストラリアなどに分散投資を行なおうと検討していましたが、東日本大震災をきっかけに、自身の分散投資計画を早めなければならないという危機感を持ちました。
そのような経緯から、次の投資先を検討している中でマレーシアという市場に目を向け、実際に行って見て、魅力を感じました。

マレーシアへの投資を魅力的だと感じたのは以下の4つの理由からです。
1.台風や地震などの自然災害リスクが(ほとんど)ない
2.物価が安い (例:今は、円高なのでタクシーの初乗りは約75円!)
3.ほとんどの場所で英語が通じる
(※しかも、相手もネイティブではないので英語での交渉もしやすい)
4.ビザが取りやすい

当初は香港やシンガポールも投資先として検討していましたが、すでに物件の価格がかなり高騰しているようで、残念ながら投資対象から外すことにしました。

香港も実際に行き、市場調査を行いましたが、チャイナマネーの影響で、不動産はバブル状態です。次にシンガポールへ行こうと思ったのですが、あるクライアントから「マレーシアはどうかな?」と言われて、先に首都のクアラルンプールとリゾート地ではありますが、工業地域ではマレーシア第二位のペナン島へ行く事にしました。
調査も兼ねて実際にクアラルンプールを訪れてみると、やはり同じアジアの国だけあって、見た目も日本人と似ていて落ち着きましたし、気候も暑いのですが、過ごしやすく感じました。
また、日本政府の援助があるおかげで、マレーシアには親日の方が多いようで、皆さん親切だし、気さくですので、その点も良かったです。

アメリカやイギリスと違って、英語のスピードも速くないし、見た目も感じも同じアジア人ですから、アウェイの環境ではないので、なぜか、とても気が楽なんです。
何と言いますか、あまり緊張感が無いんですね。

それで、マレーシアをとても気に入ってしまいました。

現地でいくつかの不動産会社に連絡をして、投資市場について調査したり、実際の物件を見に行ったり、金融機関からの借り入れなど総合的に判断した結果、マレーシアへの投資をやってみようと決断したのです。

ただし、万が一失敗してもリカバリーできる範囲というものを設定し、まずは小さい案件から投資を始めてみることにして、今回は1ベッド(=1LDK)の物件を購入することに決めたのです。

続いて、どのように現地調査を行ったか、マレーシアではどのように借り入れを行なうのか、どんな物件であれば購入しても良いのか?など、詳細について、お伝えしていきたいと思います。

マレーシアにおける不動産投資固有のリスク

マレーシアで投資を行なうと決めた際、もちろんいくつかのリスクも想定しました。
例えば、マレーシアはイスラム教を国教としている国であり、宗教問題、不安定な政治の影響などはリスクの1つになると考えました。

また、2020年に先進国入りを目指し、急速な発展を遂げている最中ではあるものの、今後の発展が保証されているわけではない点なども1つのリスクと言えます。
特にヨーロッパからの資金や中東からのオイルマネー、そして中国からのチャイナマネーと立地的にも多方面からの資金が来ているので、それが止まった場合に今の経済発展が崩壊するリスクもあります。

現在のユーロ危機、特にギリシャやイタリアの問題から、ヨーロッパからの投資資金が止まり、資金を戻す逆流が起こると、急速に経済が悪くなる可能性もあります。

さらに、マレーシアへの不動産投資に限った話ではありませんが、外国へ投資する場合の共通リスクとして「為替リスク」もあります。

投資をした時(日本からお金を持ち出した時)と資金を回収する時(日本にお金を持ち帰る時)の両国間のレートの変化によって、投資先の賃料収入や売買では利益が出ていたにも関わらず、日本にお金を持ち帰ると利益がマイナスになることも考えられます。
そのため、投資した資金を日本に持ち帰りたいと考えている場合は注意が必要です。

具体的にお話すると、「1ドル=88円の時にマンションを買ったのに、今は1ドル=78円になっている。損をした…。(もっと安く変えたのに…)」などおっしゃる方がいます。

ただ私の場合はこう考えるようにしています。
「ドルで買ってドルで運用しているんだから損をしていない。円がドルに対して強いなら、むしろもっと購入すればいい。」
日本に資産を持ち帰ってくることを考えるから資産が目減りしたと感じてしまうんです。

私の場合は、基本的に一度海外で投資を行なった場合には日本にその資金を持ち帰ることは考えず、その国の外貨のまま持ち続けるという考えで投資を行なっているため、為替リスクは考えません。
つまり、その国の通貨で運用し、その国で資産を増やしていく。そして将来、その国でお金を使い、人生を楽しむ計画です。

マレーシアは現在発展めざましく、このままのスピードで発展すればGDPは現在の2倍になるとの予測もあるくらいですので、私は逆に「投資した資金が将来2倍になったらいいなぁ」という程度の希望を持っていたりもします(笑)

人口の年齢分布も日本と違って、ピラミッド型ですから、若い人が多い国ですので、非常に活気があります。

以上を踏まえた上で、万が一失敗してもリカバリーできる範囲(その範囲は個々人によって変わると思います)を見定めながら投資を行なうことが一番のリスクヘッジだと思います。

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