PHOTO/ABC/PIXTA

不動産を所有していれば、その性能維持のために定期的なメンテナンスは欠かせない。特に一棟ものの場合、外部(屋根、屋上、外壁など)のメンテナンスを欠かしてしまえば、雨漏りなど建物に重大な影響を及ぼすことになりかねない。

ただ、こうしたメンテナンス費用は高額になりがちだ。実際、施主と施工業者の間で、工事内容や工事代金の支払いをめぐりトラブルになるケースも少なくない。

今回は、都内で不動産会社を経営し、収益物件を複数所有する野口氏(仮名)から、「外壁修繕」をめぐり施工業者との間で実際に起こったトラブルについて聞いた。

「大幅な値引きができる」と言われ…

神奈川県内に築30年程のビルを購入した野口氏。バリューアップして売却をするため、外壁の修繕と屋上防水工事を行おうと考えていた。

何社かに工事の見積りを依頼しようと思っていた矢先、タイミング良く、野口氏の事務所に訪問販売の業者がやってきた。関西を拠点に大規模修繕などを請け負っているというX社のAという人物だ。

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