楽待のYouTubeチャンネルで、新番組「60歳からのマネープラン」がスタート! タレント・漫談家の山田邦子さんと一緒に、60代に入ってからの資産運用や相続について学んでいきます。
第1回のゲストは、投資信託「ひふみ」シリーズ最高投資責任者でレオス・キャピタルワークス代表取締役社長の藤野英人さん。「年金貧乏」を回避するために知っておくべき資産運用のルールについて教えてもらいました。
山田邦子は「老後が不安」
山田 「60歳からの」って私、とっくに60代になってるんだけど、大丈夫かしら(笑)。
若い時は寝る間もないくらい働いていて、お金を全然使わずに来たから、いま自分の資産がどれくらいあるのか把握していないんですよ。ダメですよね。
だから将来のお金について、実はとても不安なんです。いつか1人になった時にどうしようと思って。「老後2000万円問題」と言われるように、どんどん老後に必要とされているお金が増えていますものね。
藤野 そうですね。でも実際に必要になる金額は、老後にどういう人生を送りたいかによって変わってきます。
地方で野菜を育てながらの生活と、月に数回は良いレストランに行く生活とでは必要な金額が違うでしょう? まずは自分がどれくらい稼いでいて、どのくらい使っているのかを把握することが大事です。
あとは「老後をなくす」という発想も良いかもしれません。皆さん定年退職後に「年金でどうやりくりするか」と考えがちですが、そこからセカンドキャリアとして稼ぎのある「現役時代」を伸ばすという手段を取っている人も多くなってきました。
山田 確かに、芸能人も「引退します!」と宣言しない限りは細々とでも収入がある状態ですからね。私もおかげさまでまだ動けるものですから、若い方から仕事をもらえて、なんか忙しいんです(笑)。
藤野 それこそ「老後をなくす」に近いですよね。
そして、デフレ時代からインフレ時代に変容したいま、稼いだお金をただ持っておくだけでは物価上昇に耐えられなくなる可能性があります。そういう意味で、投資をして資産を増やす必要性が高まって来ているんです。
山田 そうは言っても、投資だって損をする可能性もあるじゃないですか。失敗することはないんだろうか、と不安です。
藤野 もちろん、ある程度の現金は手元に残しつつ、いろいろな資産を持っておくことが重要だと思います。全てを現金で持っておくと、恐ろしいことになるかもしれない、ということですね。
これまでの30年とは違って、お金をただ「お金」で持っている人は、もう「お金持ち」ではない時代が来るのかもしれないと考えています。
バブル崩壊を経て、投資の足取り重く
山田 とはいえ、バブル崩壊を経験している世代はどうしても不安です。最近よく聞くようになった「新NISA」もあまり知らないですし。
藤野 そうですよね。新NISAは、制度の中で運用したお金の利益について国は税金を徴収しないよ、というものです。国もおそらく、年金だけでは賄えない人が増えてくるだろうと見越しているんでしょうね。
山田 そんな時代なのかしらね。若者は社会の変化に合わせて投資する人も増えるだろうけど、やはり60代以上は大変だった時代を経験しているのもあって考え方が固いのかもしれないわね。
藤野 60代の方の中には、投資への抵抗感や昔の株式投資の失敗経験から、新NISAをやっていない方も多いみたいですね。国の制度で誰でも使えるものですから、これはやったほうが得ですよ。
山田 確かに、60歳になって終わりじゃない。人生これから20年、30年と続くんだから! まだ新人だという気持ちで、考え方を変えなきゃいけませんね。
◇
■動画の見どころ
前編
・年金貧乏を回避する、「老後をなくす」という発想
・60代以上が抱える経済的不安とは?
・デフレ時代からインフレ時代へ、資産運用の3つのルール
後編
・60代からの投資先は? 高まる海外からの日本企業の評価
・10年後の牛丼は1500円!? インフレに備える
・新NISAとは? 国の制度を活用せよ
(楽待新聞編集部)
プロフィール画像を登録