いま、各地で「給湯器」の盗難が相次いでいる。
住民にとって、給湯器は生活に欠かせない設備だ。しかし目が届かない家の外に設置されており、実は特別な技術がなくても簡単に盗みやすい。
こうした盗難を防ぐための方法はあるのか? どのような物件が特に狙われやすいのか?
実際に盗難被害に遭った物件オーナーや、給湯器の取付に詳しい工事業者に話を聞いた。
昼間から平然と侵入…入居直前に盗難発覚
「まさかの『入居前日』に盗まれてしまいました。話に聞いたことはありますが、自分の物件で起こるとは…」
不動産投資歴6年の「しげお@」さん。神奈川県に所有する築60年ほどの戸建てで入居者の入れ替わりがあり、新たな入居者を迎える準備をしていたところで、給湯器盗難が発覚したという。
入居者が物件に引っ越してくる前日、室内の最終確認を行っていた不動産会社から、しげお@さんに1本の電話が入った。「給湯器が外されているが、交換でもするのか?」という確認だった。
「給湯器は3年ほど前に新品をつけたばかりで、壊れてなんかいません。わざわざ入居直前に交換するはずないじゃないですか。そう伝えたところ、不動産会社は盗難だと気付いたようです」
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