全国の信用金庫が公表した最新のディスクロージャー誌をもとに、筆者が独自に集計した信用金庫ランキングを主要エリアごとに紹介する本企画。最終回は、製造業などに勢いのある愛知県を中心とした東海3県を取り上げます。
今回の対象エリアに本店を構える信用金庫は25信用金庫あり、内訳では、多い順に愛知県に15、岐阜県に6、三重県に4信用金庫となっています。
近年の対象エリア内金融機関の特徴的な動向では、かつて三菱UFJフィナンシャルグループ系であった中京銀行が、2022年に愛知銀行と経営統合し、あいちフィナンシャルグループの傘下入りした事象が挙げられます。
このエリアにはいわゆるお金持ちが多い半面、「お金を借りたい人」を奪い合う状況があります。信用組合や農業協同組合などを含め、多くの有力な金融機関がしのぎを削っており、他のエリアに比べて相対的に貸出金利も低い傾向があります。
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1金庫当たりの平均預金残高は1兆円超
まずは、対象エリアの全体像です。金利が上昇し始めた昨今、預金獲得競争も激化傾向にあるため、今回は預金を含めた全体像からみていきます。
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