「ユニークな金融サービスでニッチな市場を開拓していきたい」―。

国内の金融機関で唯一、非居住外国人でも完全非対面での口座開設を可能にした東京スター銀行(本社・東京都港区)の伊東武頭取は、こうビジョンを語る。

台湾の銀行を親会社に持つ同行は、円安などを背景とした外国人の不動産投資ニーズを取り込み、外国人向けの不動産投資ローンの2023年融資実行額は過去最高となった。

従来から国内の不動産投資家向けの融資にも力を入れる同行の現状と今後の展望を聞く。

 不動産関連の個人向け金融商品に強み

―はじめに、東京スター銀行の成り立ちから教えてください

東京スター銀行は旧・東京相和銀行を母体とした新たな銀行として、2001年6月に営業を開始しました。

当初からユニークな金融商品・サービスを展開しているのが特徴です。例えば、個人向けの金融商品では、他金融機関からの借り入れを一本化して月々の返済額を軽減する「おまとめローン」や、高齢者などを対象に自宅を担保にお金を貸す「リバースモーゲージ」などがその一例です。

―リテール商品(個人向け商品)のイメージが強いですが、不動産投資ローンにも積極的に取り組んでいるのでしょうか?

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