家を「9割引き」で買う方法、知りたいですか?
貯金は380万円、それでも夢のマイホームがほしい―。そう願った漫画家・根本尚さんが手を出したのは、ハイリスク・ハイリターンな家の激安オークション。すなわち、「不動産競売」でした。
競売で家を買ったら、いったいどんな生活が待っているのでしょうか。喜びもトラブルも想像以上! 日本一おもしろくてリアルな競売実録漫画、『競売物語』が始まります!
阿部弁護士のひとこと解説
丸の内ソレイユ法律事務所の弁護士、阿部栄一郎です。これまでに不動産トラブルを数多く担当してきました。『競売物語』に関連して、競売にまつわる豆知識や、私の元に寄せられたトラブル事例などをご紹介します。
■一般人の競売参加は珍しい?
本作ではこれから、根本先生個人が競売物件の落札に挑みます。しかし、競売に出ている物件には、予期せぬトラブルが潜んでいる可能性があります。
競売の入札には誰でも参加できますが、参加者の多くはプロの不動産会社です。一般の方は、なかなか手が出しにくいように思います。
そもそも、統計上、個人が不動産競売で不動産を落札している割合はどのくらいなのでしょうか。
不動産競売物件情報サイト(BIT)では、落札者資格の欄に、個人か法人かの記載があり、個人と法人のいずれが落札したかが分かります。
不動産競売流通協会の統計によると、2023年の不動産競売における個人の落札は約22.5%のようです。個人といっても、不動産競売に長けた個人の方から、初めて落札する方まで様々かと思います。
一般の方が不動産競売の落札者になるのは、まだまだ珍しいことだと思われます。
(漫画:根本尚、監修/解説:弁護士 阿部栄一郎)
根本 尚/漫画家(X)
『プリンセス』(秋田書店)で連載中。 『怪奇探偵・写楽炎』(文藝春秋) 『現代怪奇絵巻』(秋田書店・週刊少年チャンピオン)、 『恐怖博士の研究室』(同・ミステリーボニータ)他。 同人サークル名、札幌の六畳一間。 北海道ミステリークロスマッチ会員。北海道の自宅を競売で取得した。
阿部 栄一郎/弁護士
2007年東京弁護士会登録。不動産オーナーや大家さんのサポートを中心に、不動産に関する問題の解決実績多数。賃貸借契約にまつわる建物明け渡しや賃料の回収、原状回復から不動産の売買契約等まで幅広い案件を担当しているほか、不動産関連のイベントや相談会などにも積極的に参加。不動産専門紙への寄稿も行っている。
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