「家賃収入につられて買ったのに、結果は毎月200万円の赤字でした…」
とあるテナント物件を購入した投資家の三浦隆さん。入居中のコンビニからほどなくして突如退去を宣告され、窮地に陥ったという。
退去宣告から先はまさに「悪夢」。入居募集に苦戦し、度重なる予想外の悲劇に見舞われて大赤字に苦しんだ。
投資歴8年で、賃貸業にも慣れを感じていたタイミングでの失敗。当時を振り返り、「想定の甘さが招いた結果だ」と語る。
テナントの退去を予期する術はなかったのか? 三浦さんを襲った予想外の出来事とは? 波乱の物件運営について、詳しく話を聞いた。
立地に懸念も、手残り40万円につられて物件購入
三浦さんが購入したのは、神奈川の県道沿いに建つ新築のテナント物件。大手コンビニが入居し、まもなく開業することが決まっていた。
■物件情報
・種別:平屋(軽量鉄骨、築1年、60坪、コンビニが入居中)
・場所:神奈川県西部
・購入時期:2017年
・購入価格:1億8500万円
・表面利回り:7.7%
月額家賃が120万円で、返済額や諸経費を引いても手元に約40万円が残る計算。さらに、保証金(※)として3000万円が預けられていた。保証金は15年にわたり分割返還する契約で、テナント側が中途解約した場合、残りの返還は不要という条件も付いていた。
※保証金
テナントが事業用物件を借りる際、貸主に預けるお金。賃料滞納や原状回復費用の担保となり、通常は退去時に返還されるが、一部が償却されることもある
当時、三浦さんは店舗物件を積極的に買い集めていた。順調な実績を上げていたこともあり、調子づいて今回の店舗物件の購入に踏みきったという。
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