
PHOTO : Catsu / PIXTA
「高利回り物件には相応のリスクがあるとわかっていたつもりですが、迂闊でした。1棟目の運営がうまくいったことで完全に油断していました」
こう語ったのは、神戸市内を中心に不動産投資を行う「たつ姉妹パパ」さん。キャッシュフロー(CF)を求めて築古高利回り物件に絞って購入し、戸建て1戸を含む2棟16室を保有するサラリーマン投資家だ。
しかし2棟目に購入した物件では、契約直後に立て続けの退去が発生して全空に。さらに購入前に把握していなかった、雨漏りやシロアリの瑕疵が発覚するなど、築古物件の洗礼を浴びることになったという。
「安易な購入判断で、同じ目に遭う人を増やしたくない」と語る、たつ姉妹パパさんが経験したトラブルと、物件再生の記録を見ていこう。
築60年の再建築不可物件で投資スタート
「人に指図されるのがイヤで、会社員に向いていなかった」と話すたつ姉妹パパさん。とはいえ、仕事を辞めるわけにもいかない。そう思っていたある日、友人から紹介された不動産投資に光明を見出したという。
20冊ほどの書籍や、YouTubeの動画で不動産投資の知識を詰め込み、妻が提示した「家計に影響を及ぼさない金額で」という条件のもと、不動産投資を開始した。
手元資金は約500万円だったが「一刻も会社を辞めるため、3年間で毎月50万円のCFを確保する」ことを目標に掲げた。求めるCFを達成するため、必然的に高利回り物件を狙うことになったという。
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