「物件を買うとき、まず何を見て判断すれば良いんだろう…」

そう悩む初心者は少なくないだろう。「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、購入時にしっかりと調査をして購入判断を下す必要がある。

実際、見落としやすい欠陥や想定外のコストに事前に気づけず、投資計画が大きく狂ってしまうケースも少なくない。

そんな失敗を防ぐための重要な「入口」となるのが、物件概要書(通称:マイソク)だ。この1枚の書類には、投資判断を左右する重要な情報が詰め込まれている。

適切に読み解くことができれば、物件の潜在的なリスクを事前に把握し、より確実な投資判断を行うためのヒントになる。

本記事では、物件概要書の読み方の基礎を解説していく。「これだけはチェックしておきたい」ポイントを押さえ、ぜひ物件選びの参考にしてほしい。

■監修■

MOLTAさん
不動産投資歴30年。東海・北陸・四国の地方一棟マンションに投資する専業大家。これまで11棟購入し、売却を経た現在は4棟90室を所有する。年間家賃収入は約6000万円、年間CFは約2000万円。

そもそも物件概要書って?

「物件概要書」は、物件の基本的な情報がまとめられた資料だ。その物件の「名刺」のようなものとも言える。

決まった形はないため、表記の方法や順番はさまざまだが、記されている項目はどの物件概要書も大きくは変わらない。

物件の名称や外観、間取り、周辺地図などに加え、以下のような基本的なデータがまとめられている。

会員限定記事です

この記事の続きを読むには、会員登録が必要です
会員登録(無料) ログインする