眞井斎壽さん(ガーデンテラス駒沢にて)

東京都世田谷区、駒沢。ここに、400年以上続く地主の家系の19代目として賃貸経営を行う男性がいる。眞井斎壽さん(61)は、2018年、それまで30年間勤めてきた大手精密機械メーカーを早期退職し、3000坪の土地にある約250戸のオーナーとなった。

だが、その賃貸経営はずっと順風満帆だったわけではない。過去には、父がたてた物件の建て替え計画で、まったくCFが出ないことが発覚。どうにか資産を守り抜くため、猛反対して「大方針転換」を行ったこともある。

いったい、眞井家の不動産に何があったのだろうか。家賃を従前の70%もアップすることができた施策とはなんだったのか。知られざる「地主」による賃貸経営戦略を聞いた。

かつては1万坪所有も…現金なく、相続税に苦しんだ父

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