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【極意1 保有物件で孤独死が発生してしまった場合の対処法】
とにかく迅速な対処が最も重要!事後処理も自分でやるなら気合と根性さえあれば費用はほとんどかからない!

 皆様こんにちは、必殺大家人です。 今月から、「必殺大家人」によるトラブル解決の『虎の巻』として 特集コラムを連載することになりました。どうぞよろしくお願いします。第1回目は孤独死が起こった際のトラブル対応法。

 賃貸経営を行っている以上、決して目を背けてはいられない現状ですので、皆さんにしっかりと受け止め、トラブルに備えて頂きたいと思っています。(生々しい写真などもありますので、閲覧の際にはご注意下さい)

孤独死が発生した場合の最善の対処法とは?

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実際に孤独死が起こった部屋の様子。
亡くなってから時間が経過したため、布団の上に人型になって体液がくっきり残っている。

※衝撃的な画像のためモザイクをかけております。
クリックすると外れますが閲覧は自己責任でお願いします。

 大家業においてオーナーが最も恐れる事態の1つが賃貸中の部屋での死亡事故ではないでしょうか?

 東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内だけでも1日あたりなんと、10件前後の孤独死が発生しているそう。さらに、内閣府の調査によると、高齢者のうち「最期を迎えたい場所は自宅」と回答している人が2人に1人以上いるという実態からも目が離せないですね。今後高齢化がますます進む中、賃貸オーナーにおいて、保有物件における孤独死の問題は避けては通れない問題と言えそうです。

 実際、室内で死亡事故が起きた場合、室内の改装に多額な費用を要したり、次の入居者への告知義務があり、大幅に家賃値下げを要求されたりと大変な負担を強いられます。そこで、室内での死亡を事前に防げないかとアレコレ考えるのですが、現実的には死を事前に察知するのは不可能に近いです。では、具体的な対応策は何かないかと言うと、私の経験上、「事故が発生した場合、迅速に処理する」ことが重要です。

 なぜなら、なぜ事故物件になってしまうのか?ですが、人が室内で亡くなっても警察発表があるわけでもマスコミで報道されるわけでもなく、『隣近所の噂』で事故物件が広まるんです。なので、事故が発生した際には、静粛に速やかに処理する必要があります。

実録!!孤独死発生!

 実際に私が経験した入居者の孤独死を元に、「所有物件で孤独死が起こった場合の対応マニュアル」をお伝えしていきます。

 ある日、近隣住民より、隣から異常な臭いがするとの連絡があり物件に行ってみると、一人入居の初老男性の部屋から異常な臭いが漂っています。ドアをノックするが応答はなく、コレは異常だと判断し警察へ立会いを求めました。

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110番ではなく所轄の警察署へ連絡し、安否確認のため立会いをお願いします。
110番だとパトカーがサイレンを鳴らして来る可能性があり、近隣の人に何か事件が起こったと思われてしまうんです。

警察の立会いを求めるのは、やはり鍵を開けて人様の部屋に入るわけですから、念のため警察の立会いをお願いしたほうがいいです。
それと、もし室内で亡くなっていた場合、一人で見るのは怖いですからね…

 10分ほどで警察官が到着し、事情を説明すると警察官は即分かった様子で、(死臭で)「これは亡くなっているな~」と一言。合鍵で室内に入ってみると布団に横たわった腐乱遺体が…とてもじゃないですが正視できません。

 遺体が発見され、事件なのか孤独死なのか?警察による実況見分が始まります。それと併せて大家である私にも入居者の契約内容や生活状況の聞き取りが行われました。そして最後に遺体が入居者本人であるかの確認を求められたのですが、遺体は腐乱状況が酷く、顔の区別なんて付きません。最終的には突発的な病死との判断で事件性はないとのことでした。遺体は警察の方が引き取ってくださり、専用の袋に入れて持っていってくれました。

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ココで役に立ったのが『お線香』で、室内は強烈な臭いがするのですが、お線香を焚くと不思議と耐えられる臭いになります。
警察の仕事は遺体を持っていってくれるまでで、遺体が横たわっていた布団や家財道具などの処理は大家が処分しないといけません。

 今回のケースでは保証人は付いていませんでしたので、保証人に頼る事も出来ないことを警察に相談したところ、遺骨の引き取り手と連絡がついたので、大家さんに連絡するように伝えましたとのこと。(亡くなった男性の兄だが、プライバシーの問題で警察は相手の連絡先を教えてはくれない)

 その間に、強烈な臭いを放つ布団をブルーシートで包みゴミ処理場に運んで処分し、室内はハエや蛆が無数に沸いているためにバルサンを焚き虫を駆除していました。

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室内でバルサンを炊いている様子

 その後、遺族からの連絡を待ったのですが、3日経っても連絡がありません。(結局、遺族からは最後まで何一つ連絡はありませんでした)

 保証人でもない訳ですから、大家側としても強く追求することができませんので、今回は相続意志無しとみなし荷物を大家側で処分することにしました。相変わらず臭いは強烈ですが、初老男性の独り暮らしですので、軽トラ1杯分程度の荷物(市の処理場で5,000円~6,000円ほど)でした。

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孤独死は特殊な専用保険でなくても、通常の大家さんが加入している火災保険の『汚損破損特約』でも対応できます。
適応範囲は、体液が染み込んだ床や臭いが染み付いたクロス等に限定されますが、それでもクロス・CFを張り替えると臭いはほとんどなくなります。