実践大家コラムでもおなじみの「茂助さん」こと、加藤隆さん。外国人向けシェアハウスを運営するためのポイントや、築50年を超える物件の活用法などについて、貴重なお話を伺ってきた。

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茂助さんこと加藤隆さん。
手に持っているのはコラムでもお馴染み、ご自身のイラスト集。

外国人向け賃貸経営にはメリットがいっぱい!

茂助さんは現在、3棟13室のオーナーだ。
驚くべきことに3棟全てが自宅と同じ敷地内にある築古のアパートで、どの物件も高稼働で運用されている。

外国人向けの賃貸経営に消極的な人も多い中、もともと長期的にお住まいの方がいる1部屋を除いた12部屋全てを「外国人向け」にしているのが「茂助流賃貸経営」の大きな特徴だ。

――現在はどのような方がお住まいなのでしょうか?

「入居者はヨーローッパ系の人が多いんです。具体的には、イギリス人、ドイツ人、アメリカ人、それから韓国人、中東のイエメンから来ている人もいます。東大教授とか早稲田の大学院生なんかも住んでますよ」

失礼ながら、築古アパートと聞いていたので、てっきり低価格帯の部屋を探しているような方が多く住んでいるかと想像していただけに、意外な回答。
後ほど詳しく紹介するが、風呂なしワンルームでも家賃をなんと9万円以上の高額に設定されているという事実にも驚きだ。

風呂なしワンルームでも「家賃9万円以上」で稼動している築50年のアパート

風呂なしワンルームでも「家賃9万円以上」で稼動している築50年のアパート

――そもそも、なぜ「外国人向け」に特化を?

「親から引き継いだ築45年(当時)の物件をどうすれば有効に活用できるかを考えたとき、外国人向けなら高利回りで運用できると思ったんです。
文化や風習の違いで敬遠されるオーナーもいるようですが、私自身はサラリーマン時代にいろいろな国へ行って仕事をする機会が多かったため、外国人へ部屋を貸すことに抵抗は全くありませんでした。運用してから気づいたメリットもたくさんあります。」

そこで、具体的に外国人向け賃貸経営のメリットを教えていただいた。

~ 茂助’s eye ~

外国人向け賃貸経営のメリット

1. 風呂なしでもOK
もともと浴槽につかる習慣がないので、シャワールームさえあれば何の問題もない。

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シャワー設備自体は17万円で購入可能。
給排水工事を一緒に行うと45万円ほどかかる。

2. 畳の部屋でもOK
日本人相手だと、若者を筆頭に畳の部屋を好まない傾向があるが、外国人はむしろ日本独自の文化である「畳」の方を好む人が多い。
わざわざ畳の部屋を指定して探す人も少なくないほど。

3. 築古でも全く気にしない
欧米では築50年以上の物件は珍しくないし、そもそも築年が経過した物件に価値がなくなるという概念がない。

4. 外国人が入居できる部屋が少ないので競争力がある
外国人向けの賃貸に積極的なオーナーは多くないため、競合が少ない。

5. 短期入居者がほとんどのため、家賃の値上げもしやすい
短期で貸すことが多いので、隣近所の家賃をお互いに気にすることもない。
退去後、新しい入居者向けに家賃設定をする際、プラス1万円の値上げに成功した事例もある。