不動産投資家デビューに必要な自己資金はいくら？

楽待新聞読者に対する書籍プレゼント企画で得られたアンケート結果を報告する。

今回は、岡本公男著の『元手100万円から！気軽で手ごろなマンション投資で年800万円稼ぐ方法』（明日香出版社刊）にちなんで、初めての不動産投資についてあれこれ聞いてみた。

初めての不動産投資は「区分マンション」が5割以上

物件を手に入れ、不動産投資家としてデビューする日を待ち望んでいる人は多いだろう。初めての不動産投資、先輩投資家たちはどんな物件を購入したのか。

Q1：初めての不動産投資でどんな物件を購入しましたか？

A1：

上記のように、「区分マンション」を購入した投資家が56.3％とトップ。区分マンションは価格が手ごろなので、不動産投資の第一歩に適していると読める。
次いで「1棟アパート」が多く、同率で「1棟マンション」と「戸建賃貸」が続く。
「シェアハウス」「海外不動産」といったところは該当者なし。初めての不動産投資ではハードルが高いのかもしれない。

自己資金は最低100万円以上が妥当なところ

では、初めての不動産投資で使った自己資金はどのくらいだったのか。金額を尋ねたところ、以下の回答を得た。

Q2：初めての不動産投資で使った自己資金（諸費用含まず）はいくらですか？

A2：

「500万円以上」と答えた投資家が一番多かったが、次に続く「300万円以上」とほぼ割合は変わらない。「100万円以上」「1000万円以上」と答えた投資家も1割程度いた。
自己資金として必要なのは、100万円から1000万円程度の範囲といったところだろうか。

まだ物件を所有していない人には、自己資金の想定額を続けて質問。

Q3：まだ物件を保有していない人に伺います。初めての不動産投資に使う自己資金はいくらを想定していますか？

A3：

「100万円以上」「300万円以上」「500万円以上」と答えた人で7割以上を占めた。この想定額は前述した現実に必要な自己資金の範囲と一致する。物件購入に向けて想定額を貯めれば、不動産投資家としてデビューできるわけだ。

物件の売却により利益を得たケースが多数あり

不動産を所有したのち、物件を売却する投資家も中にはいる。実際、どの程度いるのかをリサーチした。

Q4：物件の売却を経験されたことはありますか？

A4：

2割の投資家が売却経験があると回答。「ある」と答えた投資家に、続けて下記の質問。

Q5：「購入価格より高く売れた」、「もう少し待ってから売ればよかった」など、売却に関するエピソードを教えて下さい。(自由回答）

A5：

「戸建賃貸を5年間所有。物件売却価格は購入時より、200万円ほど高く売れた」
「売却前に見積もった価格とほぼ同等で売れた」

のように、購入価格より高く売れた、もしくは同等で売れたことを明かす投資家が多かった。その中でも、以下のエピソードを語った投資家の意見は興味深かった。

「都心に区分マンションを購入。6年間賃貸の上、購入価格より1000万ほど高く売れ、実質利回り10％でまわせた。結局よい場所に適正価格で購入すればキャピタルゲインもインカムゲインも狙えると思う」

一方、こんな意見もあった。

「不動産価格が上昇していた頃だったので、利益が出せ、良い時期に売却したな、と思った。ただ、業者がその後リフォームして高くして販売しているのを見て、まだまだ価値を高める事はできたのだ、と反省した」

のように、反省点を述べる投資家も少なくなかった。

まとめ

自己資金100万円から1000万円程度の範囲で不動産投資家デビューする人が多い。優良物件を安く買えば売却時に利益を出せるケースは多い。また売却時にはタイミングを読んだり、リフォームで価値を高めるといったひと工夫も必要だろう。

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